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「なにか飲む？」
食事が終わりまた一生懸命猫にちょっかいを出している一虎に話しかける。
「なにがあんの？」
冷蔵庫や棚を漁ってみるが、大したものは無い。
「コーヒーくらいしかないや。」
じゃあそれでと言うからコーヒーメーカーの電源を入れる。
動物苦手そうなのに動物好きなんて意外だな、と失礼なことを考えていればコーヒーが入った。
コップをふたつ持ちソファに座る。
ここ置いとくね。と言えば私がソファに座ったことに気づいた2匹が我先にと走りよってくる。
今日の勝者はきなこらしい。
きなこが膝の上で丸まり私の横にごま。さらにその横に一虎が座った。
私は2匹を撫でているが一虎との間に会話はない。
「昨日ってさ…、シてないよね？」
意を決して朝から気になってることを聞いてみた。
「は？覚えてねーの？シたけど…」
え、まじ？？
どうしよう。覚えてない行為ほど怖いものは無い。
今からまたするのかなとか、そうなったらどうしようとかグルグル色々考え猫を撫でる手も止まる。
「うそうそ。」
「え？」
「そんな酔って潰れた女犯す趣味ね〜し。」
悪かったからそんな顔すんなよと言われ安心する。と同時にカチンときてて軽く肩パンをする。
「いてーな。てか、千冬もいるし。」
ん？？？何故松野さん？
「オレ出てきてからずっと千冬ん家に世話んなってる。」
待って、じゃあ昨日は松野さんにも失態を見られたってことだよね。
今度お店に行ったら謝ろう。
「え？ご飯いいの？食べてくるって言ってきた？」
「大丈夫だろ。」
千冬だし…と意味のわからないことを言っていると一虎のスマホが鳴る。
噂をすれば、だ。スマホの表示には千冬と出ている。
「もしもし？」
「一虎くんどこにいるんですか！問題起こしてないですよね？」
松野さんの声が電話越しに聞こえる。一虎は、まるでお子ちゃまだ。
ふふっと笑みがこぼれる。
電話が終わったのか、ジト目の一虎が立ち上がる。
「千冬うるせーし帰るわ。」
階段を降りて今度こそ別れる。
「あのさ…また来てもいい？」
「え？」
「ほら、猫とも仲良くなりてーし。」
私よりもはるかに身長は高いはずなのに下から覗き込むような上目遣いで言われる。
「うん。いいよ。またご飯食べよう。」
なんだかんだ心の中で文句は言ってたものの初恋の人なのだ。今の気持ちは関係なく、甘くなってしまうのは仕方ない。
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聖 - 続きが待てません、文章の書き方やストーリー、全部大好きです！ (2021年9月24日 19時) (
レス) @page11 id: ea329b45b5 (このIDを非表示/違反報告)
ロキロカ - 私一虎君が大好きなんです！これからも更新頑張ってください！ (2021年8月6日 10時) (レス) id: b7f1a55b66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みちゃ | 作成日時：2021年8月5日 4時
