検索窓
今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:27,294 hit

本気モード ページ19

あっという間に午前の競技も終わってしまい、お弁当を食べ終えた私達に残された競技はそう



親子競技



この競技では親子がペアになって騎馬戦をする。ルールは簡単で、相手チームの帽子をたくさん取ったほうが勝ち


涼太と競技に出るのはもちろん玲於

張り切ってゴリゴリに準備運動までしている




「あーなんか緊張する」

『ケガだけはしないでね』

「ぱぱっ、がんばろうね!」

『涼太も玲於も頑張れっ!』

「おう」



なんか羨ましいだの隣で若干2名ほざいているけど気にしない

涼太の手を引いて戦闘に出る我がパパの背中を見送る




『あ、玲於と涼太だ』

「玲於さーん!涼太くん!頑張れ!」

「大樹声でかいってば笑」




相変わらず大樹は馬鹿みたいに声がでかいし、それを見てゲラゲラ笑う隼も半端じゃない




『もう二人共うるさい静かにして!』




私はカメラを構えてピントを玲於と涼太に合わせる




パンッ




開始の合図が鳴って、一斉に子供を肩車した親達が走り出す




「涼太くんいけいけー!」

「玲於!右!右!」




隣のふたりは全力で玲於と涼太を応援し、私は必死にシャッターを切る



しかし始まって約10秒後



隣のうるさい2人の声援もピタリと止み、私もシャッターをきる手が止まった





『えっ…?』

「ちょ、ちょっとまって」

「涼太くん……!」









『「「強すぎない????」」』





涼太の両手を見ればいくつもの帽子たち

それに持ちきれなくなったのか地面にまで帽子が散らばっている




「ふんっ、ぱぱあっ!しゅっぱつしんこーう!」

「うおおお!」




当の本人は勝ち誇ったように笑って、玲於を上手いこと操縦している

玲於は涼太の声を受けてまた走り出した





『まって…笑』

「いやいや、涼太くんと玲於さん強すぎません?」

「もはやカオス…笑」





あまりの2人の強さに周りも驚く程。

もはや謎に私達が申し訳なくなってくる



《終了〜!》



終了の合図が鳴り、さっきまでの威勢はどこへやら。

ほのぼのした2人に戻り呑気に帽子を返却している




「ままあっ!」

『わぁっ、!』




帽子を返却すると直ぐに私たちの元へ戻ってくる涼太と玲於




「りょた、かっこよかった?」

『うん、凄かったよ!!』

「俺は?」

『はいはい、玲於も凄かった笑』




またいつもの甘えんぼうに戻った涼太


きっと協議中に一瞬見えた涼太の腹黒そうなあの不敵な笑みは









多分、気のせい…

出張→←運動会



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (52 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
203人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

おしお - リクエストします!出張中に隼君達がきてお手伝いをしに来て涼太君と遊ぶんだけどふざけすぎて散らかしちゃって逆に大変になるっていうお話が見たいです! (2020年6月13日 17時) (レス) id: 9ab6e33145 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - おしおさん» コメントありがとうございます、!本当に嬉しいですそのお言葉を糧に頑張ります〜!泣 (2020年5月24日 0時) (レス) id: eef90e60b7 (このIDを非表示/違反報告)
おしお - めっちゃ面白いです!とっても続きが楽しみです!応援してます! (2020年5月18日 22時) (レス) id: 9ab6e33145 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:いちご | 作成日時:2020年4月30日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。