運動会 ページ18
『なんであんた達もいんのよ』
「なんでって!そりゃあ涼太くんを見に来たんですよ!ねえ隼さん?」
「そうだよ!俺たちももう家族でしょ?」
「だからってお前ら2人もうるせえの要らねえよ」
今日は運動会当日。
なのに何故か見に来ている隼と大樹。謎に私達よりも張り切って早朝の場所取りまでしている。
まあ涼太が見やすいからいいんだけど
『あっ、そろそろ涼太のかけっこの出番だ!』
「Aカメラマン宜しく」
『まかせて』
「やばいなんか俺まで緊張してきた!」
「なんで隼さんが緊張するんすか笑」
隣でガヤガヤうるさい2人を無視して、カメラ越しに涼太の姿を捉える
緊張してるのかずっとキョロキョロしてる涼太
すると私達を見つけて、キラキラの笑顔でこちらに手を振っている
可愛い…気絶しそうになる頭を必死に働かせ、涼太を撮影することだけに意識を集中する
あっという間に涼太の番になり、自分に番になるとさっきまでの笑顔は一転、真剣な眼差しになる涼太
パンッ!!
ピストルの乾いた音ともに一斉に走り出す子供達。
その中でも群を抜いて足が早いのが涼太
「涼太!!いけ〜っ!!!」
「頑張れ涼太くん!!!」
「2人とも声でけえ笑」
明らかに声がでかいふたりと、それに対して笑っている玲於。笑ってるけど目は真剣で、その目がは涼太のみを捉えている
私は必死にシャッターを切る
あっという間にゴールまで独走状態で駆け抜けた涼太は、1人でゴールテープを切った
「やったあああ!!!」
「り、涼太くんっ…泣」
「お前らうるせえよ」
『なんで大樹が泣くのよ』
やたらうるさい2人を尻目に涼太を見れば、嬉しそうに先生に1等賞のメダルをかけてもらっている
メダルよりも涼太の笑顔はキラキラ輝いている
「ままぁっ!ぱぱぁっ!」
メダルを貰って直ぐに、私達の元へすぐさまダッシュして飛び込んできた涼太
『涼太1位だったね!!かっこいいよ〜!』
「お前すごいよ!よくやったな!」
「へへっ、みてたの〜?」
嬉しそうに、でも恥ずかしそうに私達に挟まれて顔をスリスリしてくる
なんて可愛いの…涼太…
「あっ、たいきくんとはやとくんだっ!」
「さっきから居たけどね笑」
「なんか僕達おまけ感すごいです笑」
涼太、もっと言ってやりなさい笑
だけどそんなのは2人は全然気にしないらしく、可愛い可愛いと涼太のことを愛でている
それを見る玲於の目は……
嫉妬に溢れていた
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おしお - リクエストします!出張中に隼君達がきてお手伝いをしに来て涼太君と遊ぶんだけどふざけすぎて散らかしちゃって逆に大変になるっていうお話が見たいです! (2020年6月13日 17時) (レス) id: 9ab6e33145 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - おしおさん» コメントありがとうございます、!本当に嬉しいですそのお言葉を糧に頑張ります〜!泣 (2020年5月24日 0時) (レス) id: eef90e60b7 (このIDを非表示/違反報告)
おしお - めっちゃ面白いです!とっても続きが楽しみです!応援してます! (2020年5月18日 22時) (レス) id: 9ab6e33145 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いちご | 作成日時:2020年4月30日 11時