はじめてのおつかい ページ1
それはとある休日、事件は起きた
「いきたい〜っ！」
『涼太にはまだ早いよ、まま心配』
「やぁっ！できるのっ！」
『大きくなったらにしよう？ね？』
「やあだ〜！」
そう言って駄々をこねる涼太。涼太が何にこんなにいきたがっているのかと言うと、ひとりでおつかいにいきたいと言うのだ
それも昨日の夜、3人でテレビを見ているとはじめてのおつかいの番組が始まった
涼太と暮らすようになってから親の気持ちがわかるようになり、こんなに感動する番組だったっけ、とか思いながら番組を見ていると、番組内でおつかいにいったのは4歳の男の子。涼太もあと約一ヶ月で4歳になる
それを見て感化されたのか、昨日の夜から「りょたもいく！」の一点張り
涼太をなだめる玲於もすっかり頭を抱えている
『玲於、どうする？』
「行かせてやりたい気持ちもあるけど…まだ早くねえか？」
『だよね…』
「りょたもいくの〜っ！」
普段あまり駄々をこねたりしない涼太だけど、今回はなかなか手強い。
涼太の好きなお菓子やおもちゃなどを見せても皆大敗
はじめてのおつかいパワー、恐るべし
あまりにも涼太が頑固すぎるので、今回は私達が折れることにした
ただし私と玲於の秘密の条件付き。
『よし、じゃあ涼太いってきていいよ』
「ほんと〜っ！？やったやったあ！」
『いつも保育園行く時途中にスーパーがあるでしょ？そこで牛乳1本と、食パンひとつ買ってきて欲しいな。涼太いける？』
「うんっ！ぎゅーにゅーひとつと、ぱんひとつ！できる！！」
そう言うとよほど早く行きたいのか涼太はお気に入りの服やリュックなどを用意し始めて急いで準備している
くまさんのリュックにくまさんのポシェットを首から提げ、嬉しそうにまだかとでも言うように私たちの前に立っている
『ねえ玲於やっぱり私不安どうしよう』
「俺も不安になってきた」
『可愛すぎる』
「こんなちっこくて可愛いやつが歩いてたら絶対誘拐される」
『だよねやっぱりやめ…』
「やああ〜っ！いくの〜っ！！！！！」
『あ、あはは、うそうそ。おつかいしようね〜』
「うんっ！りょたおちゅかいするっ！」
正直不安でしかないが、ここまで言うなら行かせるしかない
『信号を渡る時は？』
「てをあげてわたる！」
『知らない人には？』
「ついていかない！」
『よし、完璧』
私と玲於で念入りに最終チェックをし、涼太を玄関から送り出した
こんなに可愛いくてほんとに大丈夫だろうか
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おしお - リクエストします！出張中に隼君達がきてお手伝いをしに来て涼太君と遊ぶんだけどふざけすぎて散らかしちゃって逆に大変になるっていうお話が見たいです！ (2020年6月13日 17時) (
レス) id: 9ab6e33145 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - おしおさん» コメントありがとうございます、！本当に嬉しいですそのお言葉を糧に頑張ります〜！泣 (2020年5月24日 0時) (レス) id: eef90e60b7 (このIDを非表示/違反報告)
おしお - めっちゃ面白いです！とっても続きが楽しみです！応援してます！ (2020年5月18日 22時) (レス) id: 9ab6e33145 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちご | 作成日時：2020年4月30日 11時
