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救世主 ページ47

「まま、ぱぱ!こっちにきてください!」

『えっ?』

「どうした涼太」

疑問に思いつつ私達は涼太が呼ぶ方へ向かう。
涼太は未だになにやら怒っている様子で腰に両手をおき、頬を膨らませ明らかに怒っているオーラムンムンに醸し出している


「ふたりとも、いうことあるでしょっ!」

『言うことって…?』


流石にこればかりは私と玲於も顔を見合せ首を傾げる

「も〜〜っ!」

なかなか何も言い出さない私達に痺れを切らし、涼太が私たちの手を取り繋がせた


「ごめんなさいは!」

『あっ…』

「そういうことか…」


どうやら私達が喧嘩していることを知ってて、私達を仲直りさせようとしてくれているらしい


『ご、ごめんなさい…』

「ごめん…」

「なんでごめんなさいなの!」


その上何故ごめんなさいをしているのか自覚をしろとでも言うように理由を述べさせる涼太
めっっちゃスパルタ(白目)


「え、えと、アイス食べてごめん…」

『私もあんなに怒っちゃってごめんね…』

「ぱぱ、まま、いいこいいこね!」


そう言うと無理やり私達をしゃがませ頭を撫でる涼太


「ふたり、ぎゅーしなきゃだめなの」

『「えっ?」』

「あらんせんせが、ともだちとんかしたらごめんなさいして、ぎゅうしろっていつもいうの!」

「俺達子供じゃないよ…?笑」」

「いいの!」


急かされるまま私たちはハグをした
ハグをした瞬間玲於の体温と鼓動が伝わってなんか変な感じ


「ふんっ、よくできまちた。けんかはだめなの!」

『ごめんね涼太…』

「涼太ごめんな」


相変わらずぷりぷり怒っている涼太が私たちに手渡したのは、さっき書いていた3人の笑顔が書かれた絵


「えがおじゃなきゃやなの、」


目に涙を沢山貯めた涼太が私達にそう言った

私達が喧嘩してるせいで涼太はたくさん不安を感じてたんだね

そう思うととても胸が苦しくなって、私は涼太を抱きしめた


『涼太ごめんね、不安だったよね』

「ままとぱぱなかよししなきゃやなのっ、…グスンッ」

「涼太ごめん。ぱぱとままこれからちゃんと仲良くするから」


玲於も涼太の頭を撫でている


「アイスまた買ってきたから、3人で食べよ?」

『えっ、ありがとう玲於』

「あいす〜っ!」


アイスという言葉を聞いた途端コロッと機嫌が治りはしゃいでいる涼太

いつもはご飯の前におやつはダメだけど、今日だけは3人で特別にアイスを食べた




この日のアイスが人生で1番美味しかったな

涼太のおかげだね、ありがとう

幸せ→←アイス事件



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KOKOA(プロフ) - こちらこそいつも楽しみに読まして貰っています!これからも、たくさん書いてください! (2020年4月19日 14時) (レス) id: 9f773ee728 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - KOKOAさん» わ、、本当でした泣 すぐに修正しました。ありがとうございます!( ; ; ) (2020年4月19日 14時) (レス) id: eef90e60b7 (このIDを非表示/違反報告)
KOKOA(プロフ) - 彩りの悪いお弁当の最後らへんです! (2020年4月19日 14時) (レス) id: 9f773ee728 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - KOKOAさん» ご指摘ありがとうございます、すみませんどこのお話か教えてもらってもよろしいでしょうか?( ; ; ) (2020年4月19日 13時) (レス) id: eef90e60b7 (このIDを非表示/違反報告)
KOKOA(プロフ) - 涼太なのに、亮太になってます!(一つだけ) (2020年4月19日 7時) (レス) id: 9f773ee728 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いちご | 作成日時:2020年4月14日 3時

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