今日から家族

おとまり保育 ページ42

『ちょっ、涼太！服着て！』

「きゃははっ、ぱぱあ〜！」

『玲於！涼太のこと捕まえて！』

「はいよ、 涼太ー！こっちおいで！」





いつもに増して私たちが朝から騒がしいのには理由がある。そう、今日は何を隠そうお泊まり保育の日。

涼太が今日から明日にかけて保育園でお泊まりをする

私たちには初めての事ばかりで準備から大忙し




「A！荷物これで合ってるっけ！？」

『ぇぇえ分かんない多分合ってる！
あれ？！涼太のリュックどこいった！？』





「涼太はやくお着替えするぞー」

「きゃははっ、やぁだっ！しないの〜！」

『涼太こっちのお洋服にお袖通そうね〜』




今日は私と玲於は2人とも休日で時間があるからいいんだけど、なにしろお泊まり保育なんてした事がないから焦る焦る。

朝からバタバタの私達はなんとか涼太のお泊まり保育の準備を終わらせ、涼太を保育園に送りだす

一日ちょっとの時間涼太に会えなくなるから、涼太が寂しくないようにって今日は2人で保育園に送り出すことにした。

本当は寂しくて耐えられるか心配なのは私たちの方なんだけど…笑




保育園について涼太がさっそく友達の所へ走っていこうとするのを引き止める



『涼太、ちゃんと亜嵐先生の言うこと聞くんだよ？』

「うんっ、！」

「ちゃんといい子にしてるんだぞ？」

「うんっ！りょたいいこする、！」

『よしっ、楽しんでおいで！』

「うんっ、まま、ぱぱ、あしたね！！」



涼太は楽しそうに腕をブンブン振りながら友達の所へ走っていった









涼太を送った帰り道、玲於と2人肩を並べて歩く




『そういえば今日の朝、初めて涼太を保育園に行かせた日みたいだったね笑 懐かしい〜、笑』

「な笑 あの時の俺ら初めてのことばっかで全部必死だったよな笑」

『本当だよね笑 いまは沢山慣れたこともあるけど』

「成長したな、涼太も。俺らも。」

『ほんとね』

「…」

『…』

「…」

『…』

「『涼太大丈夫かな』」

『ちょっ、真似しないでよ』

「お前がしたんだろ」

『私たちって本当涼太のこと大好きだよね笑』

「親バカってやつ？笑」



涼太と1日会えないってだけで頭の中が涼太でいっぱいな私達

出てくる話題は涼太のことばっかりで、それも全部心配事



『涼太大丈夫かな、泣いてないかな』

「あいつちゃんと喧嘩しないで仲良くしてるかな」



私達ってこんなに心配症だったっけ？

涼太はこんなにも私達に愛されてるんだよ



早く会いたいよ、涼太

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