照れくさい ページ38
家に帰ると直ぐにAに駆け寄る涼太
「ままあ〜っ！！」
『わっ、おかえり！笑』
「みてみて、これままにあげる！」
『いいのっ？これまま、？』
「うんっ！」
涼太が頑張って書いた似顔絵をAにプレゼントすると、泣きそうな顔をしている
どんだけすぐ泣くんだよ、あいつ笑
「まま、ないてるの…？」
『ううん、泣いてないよっ、笑まま嬉しくて…！』
「ふふっ、ほんと〜！？よかったあ！」
涼太はすぐにAに抱きついて、2人でぎゅううって音がなりそうなくらいハグしている
『涼太ありがとう！まま嬉しいよ』
「きょうはね、ままにありがとうってする日なの」
『あっ、母の日か！ふふっ、私涼太のままだもんね』
「うんっ！」
その光景を俺が見ていると、ほっぺたを膨らませてじっと俺を見つめる涼太
「ん？どした」
「ぱぱも、はやくね、」
俺にしか聞こえない声でそう言うと、またふいっとAの方に顔を向けて嬉しそうにニコニコしている
あいつ怖いな…
その日の晩、いつものように涼太が寝た後にリビングで2人でその日あったことを話す時間。
「実は俺からもなんだけど、さ…」
『ん？』
「これ。」
俺はそう言うと今日買った赤いカーネーション1本と、綺麗にラッピングされたボールペンを渡す
『えっ…えっ？え？』
「なに、嬉しくないの」
『いやそうじゃなくて…』
「なに」
なかなか言い出さないAに痺れを切らす
「なんだよ、はやくいえよ」
『私、本当に嬉しい、どうしよう……笑
まさか玲於からも貰えるとは思ってなかったから…
玲於、ありがとう！』
満面の笑みでいきなり俺にそういうもんだから一瞬ドキッとしたかも。今のは絶対誰にも秘密だけど。
「なんだよそんな事かよ」
『そんなことってなによ、私ほんとに嬉しいのに〜』
「そんなの俺が選ぶんだもん。当たり前だろ」
嘘だけど。選んだの店員と涼太だけど。でもこんなに喜ぶから俺が選んだってことにしたっていいよな？
『でも本当にありがとう、玲於』
「どういたしまして」
『ふふっ、なんか面白いね。私たちの関係って何だろう？カップルでもないのに私たちがままとぱぱだもんね』
「あと、居候か？笑」
『居候ってやめてよ！笑まあ実際そうなんだけど…』
「じゃあ居候と居候先の家主だな」
『なにそれ響きわるい』
こうやって2人でなんだかんだ言い合う時間も悪くないかも
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 222人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
KOKOA(プロフ) - こちらこそいつも楽しみに読まして貰っています！これからも、たくさん書いてください！ (2020年4月19日 14時) (
レス) id: 9f773ee728 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - KOKOAさん» わ、、本当でした泣 すぐに修正しました。ありがとうございます！( ; ; ) (2020年4月19日 14時) (レス) id: eef90e60b7 (このIDを非表示/違反報告)
KOKOA(プロフ) - 彩りの悪いお弁当の最後らへんです！ (2020年4月19日 14時) (レス) id: 9f773ee728 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - KOKOAさん» ご指摘ありがとうございます、すみませんどこのお話か教えてもらってもよろしいでしょうか？（ ; ; ） (2020年4月19日 13時) (レス) id: eef90e60b7 (このIDを非表示/違反報告)
KOKOA(プロフ) - 涼太なのに、亮太になってます！（一つだけ） (2020年4月19日 7時) (レス) id: 9f773ee728 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：いちご | 作成日時：2020年4月14日 3時
