帰り道 ページ36
帰り道、疲れて眠ってしまった涼太をおんぶしながらAと並んで夕焼けの道を歩く
『今日楽しかったね。涼太も喜んでくれてよかった』
「な。あと涼太今日泣かなかったね。いつもはままーってすぐ泣くのに」
『涼太私たちが知らないうちに少しづつ成長してるんだね、嬉しいけど少し寂しくなっちゃった。』
なんて言いながらはにかむAの目には涙が溜まってる
「でもいいことだよね、俺達が頑張って涼太に向き合ってる時間も無駄じゃないんだよ。」
『うん…でも成長してく涼太を見ていると、ちゃんと涼太のために私はなにかできてるかなって不安になるの』
「大丈夫。涼太のご両親がそばにいてやれない分、俺達がちゃんと涼太のぱぱとままをやってあげる。」
『そうだね、』
「俺達なりに涼太が寂しくないように涼太のそばにいてあげて、涼太の成長を見守ってやる。それでいいんじゃない」
あと何回こうして涼太のことをおんぶしてAと3人でこの道を歩けるかな、とかいつくるかも分からないこの日常の終わりを考えて、目頭が熱くなる
隣を見れば俺の背中ですやすや眠る涼太を愛おしそうに涙を流しながら見つめているA
「なに、泣いてんの?」
『うるさい、泣いてないし。』
「ふーん。」
『そういう玲於だって泣きそうな顔してるし』
「してねえ、ばか。」
『ふーん。』
俺達が小さな言い合いをしてることに気付き、目を覚ます涼太
「んぅ……ぱぱ、まま、」
『あっ、涼太おはよう
ほら、玲於のせいで起きちゃったじゃん』
「俺のせいにすんなよ」
「ふたり、けんかしてるの…?」
『ううん、してないよ。
2人で涼太を愛してるよって話してたの』
「あいしてるってなあに?」
「愛してるは、大好きよりももっと大好きってことかな」
「ふふっ、そっかあ、じゃありょたもふたりをあいしてるよ!」
『ままとぱぱはもーっと涼太のことを愛してるよ』
「へへ、やったあ!」
俺の背中の上で嬉しそうにパタパタはしゃいでる涼太
愛してるなんて言葉照れくさくて普段は言えないけど、この言葉の響きがとても心地いい
自分で歩くって言いだした涼太を地面におろし、3人で手を繋いで歩き出す
道に映る影が2人から3人になった
隣で楽しそうに歩く涼太とAを見ていると、もう少しこの日々が長く続けばいいなって俺らしくないことを思う。
222人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
KOKOA(プロフ) - こちらこそいつも楽しみに読まして貰っています!これからも、たくさん書いてください! (2020年4月19日 14時) (レス) id: 9f773ee728 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - KOKOAさん» わ、、本当でした泣 すぐに修正しました。ありがとうございます!( ; ; ) (2020年4月19日 14時) (レス) id: eef90e60b7 (このIDを非表示/違反報告)
KOKOA(プロフ) - 彩りの悪いお弁当の最後らへんです! (2020年4月19日 14時) (レス) id: 9f773ee728 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - KOKOAさん» ご指摘ありがとうございます、すみませんどこのお話か教えてもらってもよろしいでしょうか?( ; ; ) (2020年4月19日 13時) (レス) id: eef90e60b7 (このIDを非表示/違反報告)
KOKOA(プロフ) - 涼太なのに、亮太になってます!(一つだけ) (2020年4月19日 7時) (レス) id: 9f773ee728 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:いちご | 作成日時:2020年4月14日 3時