その理由 ページ20
買い物を済ませて家へ帰ってきた私達がその日買ってきたものを家で整理してると、
そこへ嬉しそうに私が買ってきたおもちゃを両手に抱え、私達の元へ走ってくる涼太
「あ、それ買ってあげたんだ」
『うん、あまりにも涼太が欲しそうにしてたから』
「そうだな、普段あんまり欲しいものとか言わないしな。涼太それままに買ってもらったんだろ、ままにありがとうした？」
「まま、あぃがとぉっ！」
『ふふ、どういたしまして』
涼太が居なくなった時は心臓が押しつぶされそうなくらい心配したけど、この笑顔を見ればなんでも許せちゃうな
部屋の隅っこに行きおもちゃを開封したと思えば、
私達の手を両手で引きソファーに座らせる涼太
「ままっ、ぱぱっ、こっち！」
「ん？何だ急に」
『どうしたの涼太』
私達をソファーに座らせると部屋の隅まで走っていき、なにやらおもちゃの箱を漁っている
しばらくすると私たちの元へ走ってきて両手をグーにして差し出してきた
「ふたりとも、おててかして！」
「？ん、？はい」
『はい、どうぞ』
私たちの手の上にそれぞれ置かれたのは小さなおもちゃのリングが2つ
「これ、あげる！」
恥ずかしそうにそういうとニコニコ笑っている
『これくれるの、？』
「うんっ、！ぱぱとままにあげるの」
「でもこれ涼太のだろ？いいのか？」
「うん、これをぱぱとままにあげたかったの！へへ」
涼太がおもちゃをあんなに欲しがってた理由は、この2つのリングを私たちにプレゼントしたかったから
そのことを知った私は涼太を見つけた時に少し大きな声で涼太を叱ってしまった自分を責めた
自分が欲しいものもあったかもしれないのに、
私達のためにわざわざこれをおねだりしたんだね
涼太、ままとぱぱのためにありがとう
『涼太ありがとうっ、！』
じわっと目頭が熱くなるのを感じ、私は涼太を抱きしめ頭を撫でた
「へへ、どういたしまちて、！
ままとぱぱがだいすきだから！」
「俺も大好きだよ」
『私も大好き！』
「ぱぱまま、はやくつけてっ！」
私たちに早くお揃いのリングをつけるように促す涼太
子供用だから入るか心配だったけど小指になんとかはめることができた
『つけたよ！どうかな？』
「ふふ、ままおひめさまみたい！」
涼太。きっとあなた将来モテるね
一方の玲於は
「涼太ごめん、指太くて入んねえわ…」
その後1日中涼太は玲於と口ををきかなかった
「涼太ごめんって」
涼太、そろそろぱぱ泣きそうだよ笑
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KOKOA(プロフ) - こちらこそいつも楽しみに読まして貰っています！これからも、たくさん書いてください！ (2020年4月19日 14時) (
レス) id: 9f773ee728 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - KOKOAさん» わ、、本当でした泣 すぐに修正しました。ありがとうございます！( ; ; ) (2020年4月19日 14時) (レス) id: eef90e60b7 (このIDを非表示/違反報告)
KOKOA(プロフ) - 彩りの悪いお弁当の最後らへんです！ (2020年4月19日 14時) (レス) id: 9f773ee728 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - KOKOAさん» ご指摘ありがとうございます、すみませんどこのお話か教えてもらってもよろしいでしょうか？（ ; ; ） (2020年4月19日 13時) (レス) id: eef90e60b7 (このIDを非表示/違反報告)
KOKOA(プロフ) - 涼太なのに、亮太になってます！（一つだけ） (2020年4月19日 7時) (レス) id: 9f773ee728 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちご | 作成日時：2020年4月14日 3時
