第三十四話 ページ35
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『それでは失礼しました』
次の日無事に退院できた私は会社に報告に行っていた。
明日から出勤可能なことを伝えるとそれじゃあ遠慮なく、と言われた。
明日からはポアロじゃなくて元の会社で働くんだ。
『……寂しいなあ』
不意に出た言葉。少しだけ驚いた。
いくらポアロが楽しくても向こうにいたのはたったの一ヶ月だ。
それなのに自分が思っているより余程寂しいみたいだ。
おばちゃんかわいい子好きだからかな。
携帯を見ても今まで登録していた蘭ちゃんや佐藤刑事の連絡先は無くなっていた。
そりゃそうだけど、やっぱり寂しい。
あれは夢だったのかなぁ、とか思うけどこのハンカチが夢じゃなかったって思わせてくれる。
松田さんはどこまでもイケメンかこのやろう。
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『ただいまー』
家に入ると何だか違和感がある部屋。向こうとは部屋の中が全然違うからかなー。
冷蔵庫を開けてみると食材は一つも入ってなかった。冷凍食品ばっかり。
もともとおばちゃん自炊してなかったからねぇ。
向こうでは毎日自炊してたけど。自炊してない日は大体ポアロで食べていた。
『……わー参ったな』
また泣きそうになってきた。
こらこら、もう三十路だぞ。何回も泣いてられるか。ポアロが恋しい。
向こうでは毎日が驚くほど楽しくて…幸せだった。一ヶ月しかいなかったんだけどなぁ。
『……うぅ……戻りたい…』
向こうに来たばかりの時は私は一人だーとか考えてたのに、今では逆だ。
一滴出てしまった涙のせいか、どんどん溢れ出て来た。
―――涙が止まったのはあたりが暗くなってからだった。
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とわ(プロフ) - おばちゃんってセリフ多いですね (2021年12月7日 18時) (
レス) @page22 id: d94612a226 (このIDを非表示/違反報告)
*蜜柑*(プロフ) - ぽんちゃんさん» コメントありがとうございます！さて、それは夢主さん次第です(笑) (2020年6月19日 16時) (レス) id: 5bbb7a1cff (このIDを非表示/違反報告)
*蜜柑*(プロフ) - ミリアさん» ごめんなさい、合作と言うのは考えてないです。申し訳ないです、、 (2020年6月19日 16時) (レス) id: 5bbb7a1cff (このIDを非表示/違反報告)
ぽんちゃん(プロフ) - コナン、夢主が刑事達と知り合いってだけで、疑って、まさか組織か？で盗聴器と発信器だな (2020年6月19日 16時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - *蜜柑*さん» あの、良かったら一緒に合作しませんか？ (2020年6月17日 22時) (レス) id: e8a27bc902 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蜜柑 | 作成日時：2020年6月1日 20時
