月光と皇帝『この世界で』【野坂悠馬】 (ページ15)

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嫌な知らせページ15

セイヤの元へ戻ると直ぐにライモン国の城に入る。

「ところでノサカさん用事は何だったのですか？」

「ん？あぁ、それなんだけど……無くなってねだから戻ってきた」

「……なるほど」

そんな話をしながら会場へ行く。するとそこには、ライモン国の騎士と見られる青年らしき姿の男の子が立っていた。
何処かで見たことのある顔……どこで見たんだっけ?

「あ！ノサカ！！もしかして協力を要請した人ってノサカだったの？」

「え？……………あぁ『君』か……」

やっと思い出した。彼の名は『イナモリ・アスト』以前、戦ったことがある。ハイザキ君の言っていた「うるさい奴」とは彼のことだろう

「なぁなぁノサカ〜〜俺たち何したらいい？」

「……う、うんあんまり近寄らないでくれるかい？」

「ええ？どうしてだよノサカ〜俺何かした？」

別に彼は悪くない。ただ、彼が放つ光のオーラが僕の闇の力と反発して
近寄られると飲み込まれてしまいそうになる。

「何もしてないよただうるさいなぁ……て」

「え……ひどい」

その後、アスト君はしょんぼりしながらとある会場へ僕達を連れて行った。

「皆さぁ〜んやっと集まってくれましたね〜〜それでは今回の計画のことを発表したいと思いま〜す……その前に、ザンネンなお知らせがあります。」

「おしらせ……ですか？一体何の……」

「それは………この国の宝とも言われる『神風』の力を持ったミカド・アンナさんが捕まってしまいました……」

「えええ？？アンナさんが？」

一瞬、目の前が真っ暗になった。(アンナさんが……捕まった？)困惑する頭の中で、考えられることは唯一。王帝月ノ宮国が関わっているだろうと言うことだ。

最悪な事態が起こってしまった。僕が最も恐れていた事が……

「もしかしたらアンナさんの能力が悪い方向に使われてしまうかもしれません」

「……」

今頃彼女は囚われて、地下に居るだろう。

「アンナさん……」

抑えきれない不安からか手が震え始めた。早く助けに行かなくては……

「そこで、今回は３チームに別れて行動しましょう。一つは掩護に、もう一つはアンナさんの救助…そして最後は〜反撃でーす！」

こうして３チームに別れて行動することが決まった。
援護にはキドウさんグループ。アンナさんの救助にはアスト君グループ。そして、
反撃には僕が率いるセイヤそして、各グループに助っ人が入ることになった。助っ人は明日のお楽しみだとか……