10駅目 Mio side ページ10
先輩「ほらほら!例のお客さん来たよ!」
そう言って、先輩に背中を押された私。
今日もいつもの窓側の席に座って、何やらスマホとにらめっこしている可愛らしい彼。
私がいつも接客をしているから、彼は私を覚えてくれていた。
ふわっと笑顔を浮かべて、私のおすすめを頼むと、またスマホを見て、考え込んでいる。
先輩「また美桜ちゃんのおすすめなんだー!」
美桜「やめてくださいよー!」
にやにやしながら、楽しそうに笑う先輩。
私も嬉しくて、思わず笑みが零れてしまう。
私のおすすめに口をつけながら、また何やら考え込んでいる彼は、
侑李「あ、あの!」
意を決した様子で私に声をかけてきた。
先輩「お!ついに美桜ちゃんの連絡先でも聞く決心がついたのかな!?」
後ろで先輩が楽しそうに、噂している。
そうだと嬉しいなぁって、ちょっとだけ期待して、
美桜「どうかしましたか?」
彼に声をかけた。
人見知りな彼はいつも、私と話す時は少し視線をそらしながら話す。
が、今日はいつも以上に、そわそわして恥ずかしそう。
これって、期待してもいいのかな?
思わず笑みが零れそうになるを抑えて、彼を見つめると、
侑李「ここって、記念日をサプライズでお祝いするとかって、出来ますか……?」
私にとって、衝撃的な言葉が出てきた。
え?記念日?
悪い予感が頭をよぎる。
外れて欲しい、そう思って、
美桜「えっと、彼女さんへのサプライズということでしょうか?」
そう尋ねると、
侑李「は、はい!」
幸せそうに笑う、最悪な答えが返ってきた。
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JUMPらぶ - 本当に面白くて…。忙しいとは思いますが、更新待ってます!! (2017年4月21日 21時) (レス) id: 95060cc72f (このIDを非表示/違反報告)
いのりんご - 感動&キュンキュンしながら読んでます!続きとても気になってます!更新頑張って下さい! (2017年4月10日 0時) (レス) id: f8979910d0 (このIDを非表示/違反報告)
まふ - この作品感動するお話で本当に大好きです。更新頑張ってください!応援してます! (2017年2月10日 0時) (レス) id: d0bb2420ce (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - 感動です!侑李が記憶が無いところから涙が……最高です! (2017年1月12日 2時) (レス) id: 1d0c23a4ba (このIDを非表示/違反報告)
かなかな - お帰りなさい!これからも頑張ってください! (2016年12月18日 21時) (レス) id: eb3d5bc906 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:re | 作成日時:2016年9月24日 20時