9駅目 Yuri side ページ9
侑李「あ、あの!」
美桜「はい!」
やっとの思いで声をかけた僕。
美桜「どうかしましたか?」
いつもの店員さんが訪ねてくる。
侑李「えっと、」
緊張のあまり、上手く言葉が出てこない。
侑李「ここって、記念日をサプライズでお祝いするとかって、出来ますか……?」
こんな事を他の人に口にするなんて、恥ずかしすぎる。
顔が熱くなるのを感じながら、視線を下に向ける。
美桜「えっと、彼女さんへのサプライズということでしょうか?」
侑李「は、はい!」
僕の言葉に、少し表情を曇らせた店員さん。
あ、やっぱりそういうのって、ダメなのかな。
しゅんっと、落ち込みそうになった時、
美桜「大丈夫ですよ!」
いつものように元気よく、笑顔でそう言ってくれた店員さん。
侑李「ほ、ほんとですか?」
美桜「はい!協力させていただきます!」
侑李「ありがとうございます!」
これでAにサプライズが出来る!そう思うと自然と強ばっていた顔が笑顔になる。
美桜「どのような記念日なんですか?」
侑李「彼女と付き合い始めて、半年の記念日なんです。いつも彼女の方が僕を喜ばせてくれたりするので、半年記念くらい、僕が彼女を喜ばせたくて。」
Aのことを話すと、自然と幸せな気持ちになれる。
嬉しくて、楽しくて、幸せで、
どうしようもなく、Aが好き。
美桜「彼女さん、幸せですね。」
侑李「僕がいつも幸せなので、相手もそう思ってくれてると、嬉しいですけどね。」
この時はもう既に、壊れかけていたAとの関係。
そんな事にも気付かず、この時の僕は幸せでいっぱいだった。
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JUMPらぶ - 本当に面白くて…。忙しいとは思いますが、更新待ってます!! (2017年4月21日 21時) (レス) id: 95060cc72f (このIDを非表示/違反報告)
いのりんご - 感動&キュンキュンしながら読んでます!続きとても気になってます!更新頑張って下さい! (2017年4月10日 0時) (レス) id: f8979910d0 (このIDを非表示/違反報告)
まふ - この作品感動するお話で本当に大好きです。更新頑張ってください!応援してます! (2017年2月10日 0時) (レス) id: d0bb2420ce (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - 感動です!侑李が記憶が無いところから涙が……最高です! (2017年1月12日 2時) (レス) id: 1d0c23a4ba (このIDを非表示/違反報告)
かなかな - お帰りなさい!これからも頑張ってください! (2016年12月18日 21時) (レス) id: eb3d5bc906 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:re | 作成日時:2016年9月24日 20時