8駅目 Ryosuke side ページ8
大貴「なぁ、Aちゃんの家から駅までって、遠いの?」
涼介「いや、俺ん家より近いと思う。」
俺が連絡して、もう2時間は立つ。あの距離ならこんなにかからないはずなんだけどな。
涼介「迷ってるかもしれないし、ちょっと行ってくるわ」
大貴「おう!よろしくー!」
Aちゃんを探しに店を出ると、丁度止まっているAちゃんを見つけた。
声をかけると、こちらを向くAちゃんの目には、大粒の涙。
え?どうしたの?
一気に心配になる。
あれ、と彼女に言われるまま、視線をずらすと、そこにはニコニコと笑う天使なアイツがいた。
涼介「え?……知念?」
「今日、私とデートする約束してたのに、家で勉強するって、そう言うからなしになったの。ねぇ、これって私が悪いように考えてるだけかな?」
人見知りで、Aちゃん以外の女の子とは、上手く話せない知念が、あんなにも幸せそうな笑顔で話してる。
どういうことなのか、全くわからない。
「侑李はそんな事、しないよね?」
涼介「Aちゃん……。」
「侑李っ……っ」
悲しそうに涙を流す彼女。
涼介「っ……。」
なんだよ、上手くいってたんじゃないの?
幸せにするって、言ってたじゃんか。
どうして泣かせるんだよ。
密かに心に抱えていたAちゃんへの片想いが、再び表へ現れる。
気がついたら、彼女を抱きしめていた。
「山田、くん?」
涼介「泣くなよ、諦められなくなる。」
高3になった春。
再び俺と知念とAちゃんの関係が崩れることになった。
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JUMPらぶ - 本当に面白くて…。忙しいとは思いますが、更新待ってます!! (2017年4月21日 21時) (レス) id: 95060cc72f (このIDを非表示/違反報告)
いのりんご - 感動&キュンキュンしながら読んでます!続きとても気になってます!更新頑張って下さい! (2017年4月10日 0時) (レス) id: f8979910d0 (このIDを非表示/違反報告)
まふ - この作品感動するお話で本当に大好きです。更新頑張ってください!応援してます! (2017年2月10日 0時) (レス) id: d0bb2420ce (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - 感動です!侑李が記憶が無いところから涙が……最高です! (2017年1月12日 2時) (レス) id: 1d0c23a4ba (このIDを非表示/違反報告)
かなかな - お帰りなさい!これからも頑張ってください! (2016年12月18日 21時) (レス) id: eb3d5bc906 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:re | 作成日時:2016年9月24日 20時