45駅目 ページ45
…
「はぁ、はぁっ……」
侑李と付き合った日以来のT学前。
当たり前だけど、相変わらず出てくる人は男の子ばかり、ジロジロと見られるけど私はそれでも侑李に会いたかった。
涼介「……A?」
「……涼介」
声をかけられたのは、侑李ではなく涼介。
久しぶりに見る彼は、以前の彼とは全然違っていた。
確実に痩せた身体、奥に光を宿さない瞳、より白くなった肌。
今にも消えてしまいそうな程、彼は落ち込んでいた。
涼介「知念に会いに来たの?」
「……うん」
涼介「そっか、知念ならもうすぐで出てくると思うよ」
「わかった、ありがとね」
涼介「うん」
会話が続かない。涼介になんて言葉をかけたらいいのかわからなくて、戸惑うばかりだ。
そんな私に、涼介は頭を下げた。
涼介「ごめん、A。全部俺のせいだ。」
「え?」
涼介「俺がお前を諦められなかったから、こんな事になった。」
「そうじゃないよ!私が涼介の優しさに甘えちゃったから……。」
涼介「ううん、そう仕向けたのは俺。Aが落ち込んでるのに漬け込んだから。」
涼介の中では、それはとても大きな傷になっていて、彼を追い詰めていた。
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JUMPらぶ - 本当に面白くて…。忙しいとは思いますが、更新待ってます!! (2017年4月21日 21時) (レス) id: 95060cc72f (このIDを非表示/違反報告)
いのりんご - 感動&キュンキュンしながら読んでます!続きとても気になってます!更新頑張って下さい! (2017年4月10日 0時) (レス) id: f8979910d0 (このIDを非表示/違反報告)
まふ - この作品感動するお話で本当に大好きです。更新頑張ってください!応援してます! (2017年2月10日 0時) (レス) id: d0bb2420ce (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - 感動です!侑李が記憶が無いところから涙が……最高です! (2017年1月12日 2時) (レス) id: 1d0c23a4ba (このIDを非表示/違反報告)
かなかな - お帰りなさい!これからも頑張ってください! (2016年12月18日 21時) (レス) id: eb3d5bc906 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:re | 作成日時:2016年9月24日 20時