39駅目 ページ39
「侑李……。」
結局、侑李に会うことは出来なくて、チクリチクリと痛む胸の痛みを抱えながら、とぼとぼと家へ向かう。
今更、あの時侑李を信じ切れなかった自分を責めても、何も変わらないことくらいわかってる。
涼介を好きになるって決めても、結局は侑李しか見えてなくて。
侑李ばかり追いかけて、侑李しか好きになることが出来なかった。
当たり前だ、私はいつだって侑李しか見てこなかったんだから。
ずっとずっと、天使な侑李だけを追いかけて続けて、やっと届いた私の想い。
充分幸せだったはずなのに、それ以上を求めたのは私。
侑李はいつだって優しかったのに、それなのに、勝手に不安になって、侑李から目を背けたのは私だった。
「ほんと、馬鹿みたい。」
欲張ってしまったからこうなったんだ。
侑李と涼介。2人を巻き込んで、こんな風に壊したのは私のせい。
いっその事、私も忘れられたら楽なのに。
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JUMPらぶ - 本当に面白くて…。忙しいとは思いますが、更新待ってます!! (2017年4月21日 21時) (レス) id: 95060cc72f (このIDを非表示/違反報告)
いのりんご - 感動&キュンキュンしながら読んでます!続きとても気になってます!更新頑張って下さい! (2017年4月10日 0時) (レス) id: f8979910d0 (このIDを非表示/違反報告)
まふ - この作品感動するお話で本当に大好きです。更新頑張ってください!応援してます! (2017年2月10日 0時) (レス) id: d0bb2420ce (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - 感動です!侑李が記憶が無いところから涙が……最高です! (2017年1月12日 2時) (レス) id: 1d0c23a4ba (このIDを非表示/違反報告)
かなかな - お帰りなさい!これからも頑張ってください! (2016年12月18日 21時) (レス) id: eb3d5bc906 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:re | 作成日時:2016年9月24日 20時