38駅目 Daiki side ページ38
知念が珍しく連れてってくれたのは、オシャレなカフェだった。
大貴「へぇー!知念が珍しいとこ知ってんのな!」
侑李「うん、なんかね、最近ずっと通ってたみたいなの。」
慣れた様子で店員さんのおすすめを頼んで、待ってる間に知念に訪ねた。
大貴「通ってたの?なんで?」
侑李「うーん、何をしようとしてた事は覚えてるんだけど、それがなんなのか、思い出せなくて」
知念が思い出せないって事は、Aちゃんか涼介に関わる事だよな。
侑李「でも、唯一覚えてるのは、最後にここに来た時、僕は凄く幸せだった事。」
大貴「幸せ?」
侑李「うん。なんだか、とっても嬉しくて、楽しくて、ワクワクするような、そんな気持ちになったんだ。」
そう言って、ふわふわと幸せそうに笑う知念。
でも、その表情が一気に曇る。
侑李「でも、……幸せだったはずなのに、なんで幸せだったのかは思い出せなくて……怖い。」
自分の中で、知らない記憶がある事、それがどれだけ怖い事なのか、俺にはわからない。
でも、知念にとってそれは、凄く不安な事なんだって、改めて思った。
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JUMPらぶ - 本当に面白くて…。忙しいとは思いますが、更新待ってます!! (2017年4月21日 21時) (レス) id: 95060cc72f (このIDを非表示/違反報告)
いのりんご - 感動&キュンキュンしながら読んでます!続きとても気になってます!更新頑張って下さい! (2017年4月10日 0時) (レス) id: f8979910d0 (このIDを非表示/違反報告)
まふ - この作品感動するお話で本当に大好きです。更新頑張ってください!応援してます! (2017年2月10日 0時) (レス) id: d0bb2420ce (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - 感動です!侑李が記憶が無いところから涙が……最高です! (2017年1月12日 2時) (レス) id: 1d0c23a4ba (このIDを非表示/違反報告)
かなかな - お帰りなさい!これからも頑張ってください! (2016年12月18日 21時) (レス) id: eb3d5bc906 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:re | 作成日時:2016年9月24日 20時