34駅目 ページ34
思い切って開けた扉の向こうには、有岡くんと笑顔で話す侑李がいた。
そこに、涼介の姿はない。
葵「有岡」
大貴「あ、葵ちゃん!……Aちゃん」
私を見た瞬間、有岡くんの表情が変わった。
大貴「ちょっと来て」
「え?」
有岡くんに連れられて、病室の外まで来た。
「どうしたの?」
大貴「あの、さ、知念の事なんだけど」
とても言いにくそうに、視線をそらせながら、ぽつりぽつりと話す有岡くん。
大貴「一部の人の、記憶がないんだ」
「え?」
大貴「今まで関わった人の中で、何故か覚えてない人がいて、その人が……」
嫌な予感がする。
大貴「山田と、…………Aちゃんなんだ。」
どうしてこんなにも、神様は残酷で、
大貴「原因はわからないんだけど、その2人の記憶だけ、抜け落ちてるんだ。」
「じゃあもう、侑李の中に私は……」
これはきっと、侑李を信じられなかった、
────────罰だ。
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JUMPらぶ - 本当に面白くて…。忙しいとは思いますが、更新待ってます!! (2017年4月21日 21時) (レス) id: 95060cc72f (このIDを非表示/違反報告)
いのりんご - 感動&キュンキュンしながら読んでます!続きとても気になってます!更新頑張って下さい! (2017年4月10日 0時) (レス) id: f8979910d0 (このIDを非表示/違反報告)
まふ - この作品感動するお話で本当に大好きです。更新頑張ってください!応援してます! (2017年2月10日 0時) (レス) id: d0bb2420ce (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - 感動です!侑李が記憶が無いところから涙が……最高です! (2017年1月12日 2時) (レス) id: 1d0c23a4ba (このIDを非表示/違反報告)
かなかな - お帰りなさい!これからも頑張ってください! (2016年12月18日 21時) (レス) id: eb3d5bc906 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:re | 作成日時:2016年9月24日 20時