32駅目 Daiki side ページ32
大貴「今日も山田のやつ、学校来なかったな」
放課後、いつものように知念の病院に向かいながら、山田に猛烈に連絡を入れていた。
ったく、知念はしょうがないけど、山田はちゃんと学校来いよ!!!
別に、友達はいるから、ぼっちではないけど、ずっと3人でいたから、2人のいない学校は結構寂しい。
はぁ、ほんともう、大ちゃんそろそろ寂しいから、早く学校来てくれ。
切に願いながら、どんどん歩いていると、やっと知念の病室に辿り着いた。
大貴「やっほー!知念!!!」
そう言って、扉を開ける。
知念が起きてないことくらいわかってるけど、いつもこうして、明るく入っていくんだ。
でも、
侑李「…………。」
今日は違った。
そこにいたのは、眠っている知念ではなく、ぼんやりと座っている知念だった。
大貴「っ!!!知念!!!!」
慌てて駆け寄ると、知念は俺をぼんやりと見つめた。
大貴「大丈夫か?」
侑李「大ちゃん……。」
小さな声で、俺の名前を呼ぶ知念は、なんだかいつも以上に儚い。
大貴「待ってろ!!山田に連絡するから!」
慌てて携帯を取り出そうとすると、
知念は衝撃的な言葉を発した。
侑李「山田って、誰?」
………………え?
侑李「僕の、知り合い?」
大貴「は?友達だろ?」
侑李「友達……、僕、大ちゃん以外に友達なんていたかな?」
────────何を言ってるんだ?
一体目の前で何が起きてる?
侑李「僕は、その山田さんって人、」
どうしてこんな、
侑李「知らないよ」
こんなことになってるの?
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JUMPらぶ - 本当に面白くて…。忙しいとは思いますが、更新待ってます!! (2017年4月21日 21時) (レス) id: 95060cc72f (このIDを非表示/違反報告)
いのりんご - 感動&キュンキュンしながら読んでます!続きとても気になってます!更新頑張って下さい! (2017年4月10日 0時) (レス) id: f8979910d0 (このIDを非表示/違反報告)
まふ - この作品感動するお話で本当に大好きです。更新頑張ってください!応援してます! (2017年2月10日 0時) (レス) id: d0bb2420ce (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - 感動です!侑李が記憶が無いところから涙が……最高です! (2017年1月12日 2時) (レス) id: 1d0c23a4ba (このIDを非表示/違反報告)
かなかな - お帰りなさい!これからも頑張ってください! (2016年12月18日 21時) (レス) id: eb3d5bc906 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:re | 作成日時:2016年9月24日 20時