天使との通学電車。４ 〜Yuri.C〜

４駅目 ページ4

侑李『ごめんA！今日も会えなくなっちゃった。』





今日は侑李とデートする予定だった。でも、こうやってドタキャンされるのは何回目だろう。




｢はぁ｣






侑李が忙しいのはわかってる。でも、何回もドタキャンされると、やっぱり落ち込んじゃう。





｢会いたいよ、侑李｣




侑李に可愛いって言って欲しくて、せっかく新しくワンピースを買ったのに、まだ1度も見てもらえてないし。




落ち込んでる中、突然電話がかかってきた。





｢ん？山田くん？｣




ディスプレイに載ってるのは山田くんの名前。



｢もしもし？｣



涼介『あ、もしもし？Aちゃん？』



｢どうしたの？｣



涼介『いや、今大ちゃんとカフェにいるんだけど、大ちゃんがどうしてもAちゃんに会いたいって言っててさ、これから出てこられない？』






急な山田くんからのお誘い。



侑李とのデートはさっきキャンセルになっちゃったし、行こうかな。





｢うん、今から行く！｣



涼介『了解！駅前のカフェだから、ゆっくり準備しておいで』



｢うん！｣








よかった、せっかくの服が台無しにならなくて。




お財布とポーチとスマホだけをカバンに入れて、山田くんと有岡くんが待つカフェへ向かった。

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