天使との通学電車。４ 〜Yuri.C〜

３駅目 Mio side ページ3

店長｢美桜ちゃん！今日もありがとね！｣



美桜｢いえいえ！｣







ここのカフェで働いて、早２ヶ月。



もうそろそろ仕事にもなれてきて、店長や先輩に、頼られるようになった。





先輩｢美桜ちゃんは気になる人とかいないの？｣



美桜｢気になる人、ですか？｣






1人だけ思い浮かんだ人がいる。




それは、最近このお店に通うようになった、新しいお客さん。



いつも1人で来る彼は、私のオススメを聞いて、毎回注文をしてくれる。





美桜｢えっと｣




先輩｢あ、わかった！例のお客さんでしょ？｣






彼がここに来るようになってから、彼は瞬く間にこのお店の話題の中心になった。





"天使みたいな男の子"





彼はそう呼ばれていた。




先輩｢あらあら赤くなっちゃって！｣



美桜｢やめてくださいよ先輩！｣






優しくて、少し人見知りで、可愛らしく笑う彼に、いつの間にか恋をしていたんだ。

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