欲張り。2 - Ren.N - (ページ4)

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…

普段の私なら、絶対こんな事言わない。

でも、やっぱり廉は他の人とは違くて、なんだか放っておけなくて、力になりたいって思ってしまう。

フードくんなんて、変なあだ名で呼んでしまうのも、彼を特別な目で見ているの証拠だったのかもしれない。

廉｢アホやな、あんた｣

｢あんたじゃなくて、A｣

廉｢……。｣

｢私には呼び捨てじゃなきゃ嫌なんて言っといて、自分は呼んでくれないの？｣

廉｢はっ！？そんなん言うてないねんけど！｣

｢車の中で寝ぼけたまま抱きついてきて、そう言ってました～｣

廉｢はっ！？！？｣

私かそう言うと、耳まで真っ赤になってしまった廉。

え、何その反応。

なんだかモジモジして、いじらしくて可愛い。

｢可愛い(笑)｣

廉｢なっ！男に可愛いはやめろや！｣

｢だって、廉は年下だもん。可愛いでしょ｣

廉｢1個だけやろ！｣

1つ年下の可愛い男の子。

廉の事はそんな風に思っていた。

なのに、

｢…えっ？｣

廉の左手が私の頬に触れる。

そのままぷすっと頬を潰されて、その勢いでタコのようになった唇に、

｢んっ｣

廉の少し冷たい唇が重なった。