４７ Ren side ページ47
…
さっきまで平気だったんやけど、また異常なまでの眠気に襲われてパラソルの下へ移動してきた。
横になりながら、ひたすら目を瞑っていると、
女｢あのっ｣
誰かに声をかけられた。
てか、この状況で声かけるやつなんておるん？アホちゃうか。
薄く目を開くと、女2人が俺の顔を覗き込んでいた。
女｢ほらやっぱり！｣
女2｢やばいね！｣
なんなんほんま、うっさい。
こっちはめちゃめちゃ眠いのに、目の前で騒がれるとか不愉快でしかないんやけど。
女｢あの、さっきからずっとかっこいいなって思ってて、｣
女2｢良かったら向こうで遊びませんか？｣
…イライラする。頭も痛くなってきたし、視界はぐるぐるしとんのに、女特有の高い声が耳元で響いてガンガンする。
廉｢うっさい、興味無いわ｣
そう言って横になったままもう一度目を瞑ると、
女｢そんな事言わないで下さいよ〜｣
女2｢もしかして、具合悪いんですか？｣
それでもしつこい。具合悪いって分かっとるならどっか行けや。
さらにイライラしてくると、
岸｢廉？大丈夫か？｣
優太が帰ってきた。
ゆっくり体勢を起こして、優太を見る。
廉｢優太｣
岸｢顔色悪くね？…朝から体調良くなかった？｣
廉｢ごめん｣
岸｢いいって、謝んな。俺の為に来てくれたんだろ？｣
そう言って、保冷バックから冷たい保冷剤を取り出して、俺の頭に置いてくれた。
優太｢ごめんな？こいつ体調悪いみたいだから、また今度誘って？｣
女｢あ、えと、ごめんなさい！｣
女2｢失礼しました！｣
優太は優しいから、やんわり断りを入れる。
俺の自慢の兄貴。唯一の存在やねん。
廉｢優太｣
岸｢ん？｣
廉｢ありがとう｣
岸｢おう！お前は俺の可愛い弟だからな！｣
優太はいつだってそばにおってくれて、周りに上手く馴染めない俺をずっと守ってきてくれたんや。
その頃からずっと、俺には優太だけやって思ってきた。
俺にとって優太は、全てやから。
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re(プロフ) - のんこさん» お返事が遅くなってごめんなさい(；＿；)楽しんで頂けたなら嬉しいです！ (2019年5月21日 9時) (
レス) id: 7eeffdd395 (このIDを非表示/違反報告)
のんこ(プロフ) - はじめまして。すっごく面白くて声出して笑いながら読んでしまいました。続き楽しみに待ってます！ (2019年4月8日 0時) (レス) id: 0d216a52c4 (このIDを非表示/違反報告)
re(プロフ) - れくさん» ありがとうございます！亀更新ですが、頑張りたいと思います(；；) (2019年4月4日 21時) (レス) id: cdf8b88723 (このIDを非表示/違反報告)
れく - すごく面白いです！更新頑張って下さい！ (2019年4月3日 15時) (レス) id: b7eeef1b9a (このIDを非表示/違反報告)
re(プロフ) - Nextさん» ありがとうございます！ゆっくり頑張ります◎ (2019年4月2日 21時) (レス) id: cdf8b88723 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：re
| 作成日時：2019年4月2日 1時
