かっこいいし。 ページ11
■■が私を背中に隠す。
『…■■、なんでここにいんの』
目を擦る。
ばか、涙。出てくるな。
拭っても拭っても零れ落ちてくる。
「…図書室行ってた」
『…そ、っか、あ。か、えって、いい、よ。』
声が詰まる。
喋りづらい。
「…泣くか話すかどっちかにしろよ。
てか帰らねぇし」
なんでよ。
巻き込みたくないの知ってるくせに。
『っ、なんで？かえ、ってよ、！』
「…お前らさぁ、人に優しくする位できねぇの？」
私の言葉には答えず、■■は男子に話しかけた。
「う、宇宙人に優しくなんてするかよ！！」
「そうだ！超能力者になんか優しくしねーよ！何でもわかんのにテストの点数低いしな！！」
「テストが全ての世の中になったのか？この世は。咲癸は優しいしルックスも申し分ない。頭の悪さぐらいカバーできる。
それに、れっきとした人間だろうが。
宇宙人とか超能力者とか言ってる奴には理解できねぇだろーけどな。
超能力者じゃねぇんだから、何でもわかるわけねぇだろ。
はっきり言ってお前らより咲癸の方が頭いいと思うぞ。」
「っな、」
「それから、また勘がいいから人間じゃねぇとか言ったら今度こそぶん殴っから。
…それから、親父にも言うからな。」
いや怖いって■■…
こういう所で使うな権力を…
ってか殴る！？
やめて！？
…でもまあいっか。逃げたし、あいつら。
「…大丈夫か咲癸」
『っうん、だいじょ…』
「…大丈夫じゃねぇな。」
無理すんなって、と私の頭をぽんぽんする■■。
「…ほしいのは大丈夫じゃねぇよ。
心配してんのが伝わったかどうか。」
『つ、たわっ、たよ…あ、りがと。』
「…ならいいけどさ」
■■が、ボロボロの私のランドセルを抱える。
「ちょっと、話そうぜ。」
.
「…お前って昔っから勘がいいよな。」
『文句あるならふっ飛ばすけど』
「ないです」
『…ないんだ』
怖かった。
もしかしたら、■■も私のこと気持ち悪いとか思ってるかも、って。
でも、次の言葉でそんな気持ちは吹き飛んだ。
「勘がいいのってさ、かっこいいし。」
嬉しかった。
本当に、嬉しかった。
『かっこいいかぁ…へへっ』
「だって！かっこいいだろ！！」
『へぇ、これかっこいいんだ…』
傷付けられてばっかで、かっこいいって言われることなんて、なかったから。
『っありがと！』
「！、どーいたしましてっ」
にっ、と笑ってやった。
…あ、少女漫画みたいにドキドキはしなかったけどね？
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せろり。(プロフ) - クリンさん» はっ倒すぞおいこr((コメントありがとうございます！クリンさんも学生さんですよね！作者はテスト勉強中です！！クリンさんもテスト勉強頑張ってくださいね？？(圧) (2020年6月30日 19時) (
レス) id: b178d32fe6 (このIDを非表示/違反報告)
クリン(プロフ) - よく出来ました！！（すんません、“天才”は黙ります） (2020年6月30日 18時) (レス) id: 508e13e45f (このIDを非表示/違反報告)
せろり。(プロフ) - クリンさん» わかったぜ(ってかコメ欄会話NGらしいからこみゅーいこうぜ) (2020年2月11日 13時) (レス) id: b178d32fe6 (このIDを非表示/違反報告)
クリン(プロフ) - せろり。さん» ネタがない時は、逆立ちするといいよ← (2020年2月11日 13時) (レス) id: 508e13e45f (このIDを非表示/違反報告)
せろり。(プロフ) - クリンさん» うん…そうだね…(お亡くなり直前←) (2020年2月11日 13時) (レス) id: b178d32fe6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せろり。 | 作者ホームページ：http://ないでござる
作成日時：2020年2月11日 13時
