検索窓
今日:9 hit、昨日:0 hit、合計:84,787 hit

もやもや ページ43









重岡side







目の前の光景が今の俺には信じられへん。




やけど、どこかで見たことがあるような…



前の時、俺は行かんかったから。なんでやろう。





でももし、流星が行こうって言わんかったらまた俺は逃げてた。







今のAは機械に囲まれてて、嫌でも危険な状態なんやって事が分かる。



そんな現実を受け入れられんくて、立ち尽くしとったら




俺の横を誰かが通り過ぎた。






…小瀧か。







「なぁ、神ちゃん。」


緑「…どうしたん?」


「なんか、忘れてると思わへん?」


緑「シゲも?」


「おん、なんか大事なこと忘れてるっていうかなんていうか…」



















しばらくして、小瀧が戻ってきた。



目を真っ赤にして、泣いた跡があった。





この短い間に何があったんや?





そう思ってたら、







桃「なぁ、シゲ。神ちゃん。病院でA見んの、初めてちゃうやろ?」


「…どういう事?」


桃「…昔、心臓病の女の子と出会わんかった?」






心臓病…女の子……確か、友達のお見舞いに行った時同じ病室やった。



ずっとカーテン閉めてて…






「え…、まさか…」


桃「思い出した?」


緑「もしかして、あん時の女の子って…A?」


桃「…良かった、忘れてなかった。」


「小瀧、どうしたんさっきから。何が言いたいんや?」







急に出て行って、戻ってきて。



戻ってきたと思ったらこんな事聞いてきて。






桃「実はさっき、櫻井くんから話聞かせてもらってたんよ。」


緑「話?」


桃「おん。2人のおかげで、Aは治療を頑張れたって。



ドナー見つかった時も、自分の事のように喜んでくれたって。」







…そうか、あん時の女の子やってんな。



ドナーが見つかったって聞いた日から、仕事が忙しくなって中々会いに行けへんかったから。





無事、生きていた事に安心したのもつかの間。



目の前のAを見て、一気に後悔が押し寄せる。






桃「櫻井くん、言っとったで。


AがジャニーズWESTに入る時、シゲと神ちゃんがおるから大丈夫やと思った、って。」






その言葉を聞いてさらに、俺の中にある罪悪感が大きくなった。

もし→←遅すぎた



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (71 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
179人がお気に入り
設定タグ:ジャニーズWEST , 8人目
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あお - 何万回だって1のパスワード教えてください! (2019年12月2日 21時) (レス) id: 6f325c60dd (このIDを非表示/違反報告)
神重望 - 何万回だって1のパスワード教えて下さい (2019年6月15日 21時) (レス) id: 969017711e (このIDを非表示/違反報告)
rainbow(プロフ) - はい! (2018年11月3日 23時) (レス) id: 0b385c0c45 (このIDを非表示/違反報告)
桜雫(プロフ) - rainbowさん» ありがとうございます!次の作品でもよろしくお願いします。 (2018年11月3日 23時) (レス) id: 275aebb6d1 (このIDを非表示/違反報告)
rainbow(プロフ) - 完結おめでとうございます!!最後は、とっても感動しました。仲間の大切さが改めて分かるような、ステキな作品でした。これからも、他の作品など、頑張ってください (2018年11月3日 23時) (レス) id: 0b385c0c45 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:桜雫 | 作成日時:2018年7月31日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。