もやもや ページ43
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重岡side
目の前の光景が今の俺には信じられへん。
やけど、どこかで見たことがあるような…
前の時、俺は行かんかったから。なんでやろう。
でももし、流星が行こうって言わんかったらまた俺は逃げてた。
今のAは機械に囲まれてて、嫌でも危険な状態なんやって事が分かる。
そんな現実を受け入れられんくて、立ち尽くしとったら
俺の横を誰かが通り過ぎた。
…小瀧か。
「なぁ、神ちゃん。」
緑「…どうしたん?」
「なんか、忘れてると思わへん?」
緑「シゲも?」
「おん、なんか大事なこと忘れてるっていうかなんていうか…」
・
しばらくして、小瀧が戻ってきた。
目を真っ赤にして、泣いた跡があった。
この短い間に何があったんや?
そう思ってたら、
桃「なぁ、シゲ。神ちゃん。病院でA見んの、初めてちゃうやろ?」
「…どういう事?」
桃「…昔、心臓病の女の子と出会わんかった?」
心臓病…女の子……確か、友達のお見舞いに行った時同じ病室やった。
ずっとカーテン閉めてて…
「え…、まさか…」
桃「思い出した?」
緑「もしかして、あん時の女の子って…A?」
桃「…良かった、忘れてなかった。」
「小瀧、どうしたんさっきから。何が言いたいんや?」
急に出て行って、戻ってきて。
戻ってきたと思ったらこんな事聞いてきて。
桃「実はさっき、櫻井くんから話聞かせてもらってたんよ。」
緑「話?」
桃「おん。2人のおかげで、Aは治療を頑張れたって。
ドナー見つかった時も、自分の事のように喜んでくれたって。」
…そうか、あん時の女の子やってんな。
ドナーが見つかったって聞いた日から、仕事が忙しくなって中々会いに行けへんかったから。
無事、生きていた事に安心したのもつかの間。
目の前のAを見て、一気に後悔が押し寄せる。
桃「櫻井くん、言っとったで。
AがジャニーズWESTに入る時、シゲと神ちゃんがおるから大丈夫やと思った、って。」
その言葉を聞いてさらに、俺の中にある罪悪感が大きくなった。
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あお - 何万回だって1のパスワード教えてください! (2019年12月2日 21時) (レス) id: 6f325c60dd (このIDを非表示/違反報告)
神重望 - 何万回だって1のパスワード教えて下さい (2019年6月15日 21時) (レス) id: 969017711e (このIDを非表示/違反報告)
rainbow(プロフ) - はい! (2018年11月3日 23時) (レス) id: 0b385c0c45 (このIDを非表示/違反報告)
桜雫(プロフ) - rainbowさん» ありがとうございます!次の作品でもよろしくお願いします。 (2018年11月3日 23時) (レス) id: 275aebb6d1 (このIDを非表示/違反報告)
rainbow(プロフ) - 完結おめでとうございます!!最後は、とっても感動しました。仲間の大切さが改めて分かるような、ステキな作品でした。これからも、他の作品など、頑張ってください (2018年11月3日 23時) (レス) id: 0b385c0c45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜雫 | 作成日時:2018年7月31日 21時