何万回だって…２《jw》

前を向く ページ28

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あれから時は流れ、２ヶ月が経った。





この２ヶ月でだいぶ変わった。






まず、男っぽかった容姿。



ショートだった髪は、今ではショートボブくらいまで伸びた。



衣装も今まではズボンばっかりやったけど、慣れへん短パンやったりスカートに変えた。






ジャニーズWESTの黒咲Aから、ソロとしての黒咲Aに変わった。









私が脱退してから２ヶ月、アンチはまだまだ絶えへん。



もちろん応援してくれてる人もおる、けどやっぱり圧倒的に多い。









「理香さん、挨拶いってくるわ。」


理「…大丈夫？」


「何、WESTの事？そんな心配せんくても大丈夫やでー。」







あ、実は今日ジャニーズWESTと私、共演するんですよ。



翔くんが司会をつとめる音楽番組に出させてもらう事になって、




そこで、私が特別ゲストとして一緒に歌うんやって。



…っていっても、私が頼んだんやけどな。








で、ファンの反応が気になって、エゴサしてみた。





そしたら、"一夜限りの復活！"みたいな感じで盛り上がってたんよ。









「あ、ここか。……なんか緊張する。」






ふぅ、と深呼吸してドアをノックする。





？「はーい。」






この声、淳太やな。






「黒咲です、失礼します。」






久しぶりやね、みんな。







「今日はよろしくお願いします。」


青「え……A、やんな？」


「…そうやで？元気してた？」


青「元気なわけ、あらへんやん…」


「そっか、なんかごめん。いきなり辞めたりして。」


桃「え？」


「この気持ちが薄れないうちにって思ったら、あんな早くなっちゃって。」







辞めたくないって、思ってしまったらもう無理な気がして。




流星にバレそうやったから。…もしバレとったらどうなってたんかは気になるけど。





私はもう一人で頑張るって決めたから、









「全員で歌えるのも、今日で最後。



ファンのみんなに、最高のステージを見せよう。私たちの歌を届けよう。」







これが、今日私に出来る精一杯のこと。

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