心の叫び ページ25
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「私も泣いていいん……?」
和「はい、泣きたいだけ泣けばいいんです。」
「…泣いたら楽になれる…、?」
雅「うんうん、思ってる事涙と一緒に吐き出しちゃえ!」
「…っ、私を必要としてくれる人は…おる?」
翔「いる、いっぱいいる。…現に今も、ここにいるじゃんか。」
どんどん涙腺が緩んでいくのが分かる。
我慢していた糸がプツンと切れて、視界が滲んだと思えば頬を温かいものがスーッと流れた。
それから、今まで我慢してた分が全部出る勢いで泣いた。
もうこれ以上出ぇへんのちゃうかってくらい泣いた。
泣いている間も私はみんなの事を考えていた。
そんだけみんなの事が好きやったんやなぁ、って実感する程。
そして、3人は私が泣き止むまでそばに居ってくれた。
翔くんは背中をさすってくれたり、鼻水ダラダラの私に相葉くんはティッシュ渡してくれたり。
二宮くんはずっと、
和「大丈夫、大丈夫。」
そう言ってくれた。
「大丈夫」は魔法の言葉みたいで、私の心を落ち着かせてくれる。
なんやろ、今なら笑える気がする。
「ん…もう大丈夫。……ありがとう。」
和「……それですよ、それ。」
「私、笑えてた…?」
雅「うん!自然な笑顔だったよ!」
翔「泣く事も大事だって、これで分かったでしょ?」
「うん、ほんまにありがとう。」
雅「いやぁ〜、良かった良かった!Aに少しでも笑顔が戻って。」
ほんと感謝しかない。
翔くんが相葉くん家に連れてきてくれんかったら。
相葉くんが二宮くんと約束してなかったら。
二宮くんがああやって言ってくれんかったら。
私はもっと笑えんくなってた。
もしかしたら、表舞台に出る事もできんくなってたかもしれん。
翔くん、相葉くん、二宮くん。私は3人にありがとうじゃ伝えきれへんくらい、感謝してます。
「ほんまのほんまのほんまに、ありがとう。」
和「またいつでも相談していいですからね?」
「二宮くん…今日から尊敬している先輩、二宮くんにします。」
翔「今日からって、今日までは誰だったんだよ笑」
「翔くん。…もう時間も時間やし、帰るな。」
翔「えっ、…ちょっと待って!?」
雅「もうAいないよ。帰っちゃったよ。」
翔「だから、あいつ帰んのっていうか逃げ足早すぎんだろ!」
和「…とりあえず、翔ちゃんドンマイです。」
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あお - 何万回だって1のパスワード教えてください! (2019年12月2日 21時) (レス) id: 6f325c60dd (このIDを非表示/違反報告)
神重望 - 何万回だって1のパスワード教えて下さい (2019年6月15日 21時) (レス) id: 969017711e (このIDを非表示/違反報告)
rainbow(プロフ) - はい! (2018年11月3日 23時) (レス) id: 0b385c0c45 (このIDを非表示/違反報告)
桜雫(プロフ) - rainbowさん» ありがとうございます!次の作品でもよろしくお願いします。 (2018年11月3日 23時) (レス) id: 275aebb6d1 (このIDを非表示/違反報告)
rainbow(プロフ) - 完結おめでとうございます!!最後は、とっても感動しました。仲間の大切さが改めて分かるような、ステキな作品でした。これからも、他の作品など、頑張ってください (2018年11月3日 23時) (レス) id: 0b385c0c45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜雫 | 作成日時:2018年7月31日 21時