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悔しさ ページ22









藤井side







「………………」






いつもの俺たちではあり得ない程、静かな楽屋。




そこにもうAはいない。



本番前、Aから聞いた事は信じ難いことやった。






脱退する理由もソロに専念したいからやない、絶対。




Aは1人で何でも抱え込みすぎやねん。



でも俺は…








「…Aに何もしてやれへんかった……



気付いてやれんかった…っ……」









ただただ、俺の声だけが響き渡る。




そこに、良いのか悪いのかよく分からないタイミングでマネージャーが戻ってきた。






聞きたい事はいっぱいあった。




マネージャーは知ってたんか、とか。


もし知ってたんなら何で教えてくれんかった、とか。




出したらキリがないくらい。






聞こうとしたら、意外な人物が俺の声を遮った。








赤「…俺、知ってた……」


緑「え?」


赤「俺、AがWEST辞めるの知っててん。」







知っ…てた……?なんで…?







赤「1週間前、久しぶりにWEST全員揃っての撮影、あったやんか。



そんで、次の仕事場に向かってたら事務所の前で電話してるAがおったんや。




そのまま通り過ぎようとしたんやけど、たまたま聞こえてもうてん。



"私、WEST辞めるわ"って。」


「は…なん、で……なんでそんな重要な事黙っとったんや…!」


赤「言おうと思ったッ!俺やって言おうとしたよ…!



…けど、Aの事思ったら言わん方がええと思ったんや。」









なんやねんそれ。Aの事思って?



今まで、散々傷付けるような事してきたくせに。








「意味分からん、何なんそれ。…誰のせいでこうなったと思ってんねん。」


赤「…俺らが間違ってんねん。全部俺らのせい。」


「なんや、分かっとるやん。」








別にこんな事が言いたいわけじゃない。




ただ、俺はみんなが許せへんねん。





Aは何をした?恨まれるような事した?



なんでAだけこんな辛い思いせなあかんねん。








赤「こんな事、絶対あかんって分かってたのに……俺、心のどっかで「Aなら大丈夫や」って思ってた。」







そんなシゲの言葉に俺は、カッとなったと同時に悔しさが込み上げてきた。

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あお - 何万回だって1のパスワード教えてください! (2019年12月2日 21時) (レス) id: 6f325c60dd (このIDを非表示/違反報告)
神重望 - 何万回だって1のパスワード教えて下さい (2019年6月15日 21時) (レス) id: 969017711e (このIDを非表示/違反報告)
rainbow(プロフ) - はい! (2018年11月3日 23時) (レス) id: 0b385c0c45 (このIDを非表示/違反報告)
桜雫(プロフ) - rainbowさん» ありがとうございます!次の作品でもよろしくお願いします。 (2018年11月3日 23時) (レス) id: 275aebb6d1 (このIDを非表示/違反報告)
rainbow(プロフ) - 完結おめでとうございます!!最後は、とっても感動しました。仲間の大切さが改めて分かるような、ステキな作品でした。これからも、他の作品など、頑張ってください (2018年11月3日 23時) (レス) id: 0b385c0c45 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜雫 | 作成日時:2018年7月31日 21時

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