最後の日 ページ19
・
ついにこの日がやってきた。
今日で私はジャニーズWESTじゃなくなる。
新曲披露の前に、少し時間をもらってる。
その時に発表する。
今は本番前のリハをしてるところ。
これで最後なんや。WESTとしてここに来る事も、リハする事も。
このリハが終わって楽屋に戻った時に、みんなに言おうと思う。
ス「ジャニーズWESTさん、リハ終了でーす!次の方お願いしまーす!」
そんな事考えてたら、あっという間にリハが終わった。
何故か楽屋へ向かう足取りが重く、一瞬本番が来てほしくないと思ってしまった。
「ううん、私はもうジャニーズWESTじゃなくなるねん。これが最後。
…最後までやりきれ。」
自分に活を入れ、ジャニーズWEST様と書かれた楽屋に入る。
ドアの前で止まり、大きく息を吸う。
「…っ大事な話があります。」
うるさかった楽屋に静寂が訪れる。
「こんな事言っても、みんな興味無いと思うけど一応メンバーなんで言っておきます。
私は、今日をもってジャニーズWESTを脱退します。」
真っ直ぐ前を見て告げる。敢えてみんなの目を見ないように、誰とも目を合わさないようにする。
「これからはソロとして活動するつもりです。今まで、ありがとうございました。」
そう言ってお辞儀をする。私はみんなと離れたところに座る。
誰も喋らへん。静かな時間が数分流れ、1人が口を開いた。
桃「なんやねんそれ。」
「………………」
桃「逃げたん?怖くて逃げたん?」
「…やりたい事が見つかったから。そしたらソロの方がやりやすいって話になったからそうしただけ。」
青「A…、?」
流星が震えた声で私の名前を呼ぶ。
流星の顔を見れへん、ただでさえ罪悪感でいっぱいやのに顔見てもうたら…
やから、顔を見ないで流星に謝る。
「…流星、ごめん。」
青「なんで、…なんでなん……」
ス「本番の準備お願いしまーす!」
「はーい。」
青「………………」
179人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あお - 何万回だって1のパスワード教えてください! (2019年12月2日 21時) (レス) id: 6f325c60dd (このIDを非表示/違反報告)
神重望 - 何万回だって1のパスワード教えて下さい (2019年6月15日 21時) (レス) id: 969017711e (このIDを非表示/違反報告)
rainbow(プロフ) - はい! (2018年11月3日 23時) (レス) id: 0b385c0c45 (このIDを非表示/違反報告)
桜雫(プロフ) - rainbowさん» ありがとうございます!次の作品でもよろしくお願いします。 (2018年11月3日 23時) (レス) id: 275aebb6d1 (このIDを非表示/違反報告)
rainbow(プロフ) - 完結おめでとうございます!!最後は、とっても感動しました。仲間の大切さが改めて分かるような、ステキな作品でした。これからも、他の作品など、頑張ってください (2018年11月3日 23時) (レス) id: 0b385c0c45 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:桜雫 | 作成日時:2018年7月31日 21時