【赤】純情を売りにしています【男主】 (ページ10)

今日:49 hit、昨日:15 hit、合計:15,337 hit

・ページ10

「んでね、淳くん。そこんとこどう思いますか」

中「お前らの痴話喧嘩とか聞きたくないんやけど」

「痴話じゃないわ。話聞いてた？」

中「Aにそんなこと言われるん心外なんやけど」

「淳くんひどい」

Jrの頃からの淳くん呼びが未だに抜けないAが珍しく相談しに来たなと思ったらこんなこと。

俺まで巻き込まんといてほしい。
ちょっと面倒なんやから、ここ二人は。

「オレやって応えてあげられるならそうしたいけど。

ダイキはあかんもん…」

中「なんでシゲはあかんのん？」

シゲを大毅呼びするほど仲ええのに、何があかんのや。
こいつらよく飲みに行ってるやん。

「オレはあかんもん、あかんのはあかんの」

中「何やよくわからん…」

深見語で話されても分からんわ。

せやけど、Aの中で駄目な理由があるんやろな。
彼を拒まざるを得ない、彼なりの理由が。

俺にはさっぱりやけど。

中「せやけど、シゲをずっと苦しませるわけにはいかんやんか」

「おん。やから悩んどる」

中「なに？…振り方ってこと？」

「うーん、それとも違うけど…」

はっきりせん奴やなーもう。
ケツ叩いてやりたいわ。

中「正直お前らの関係なんて俺には知ったこっちゃないけどさ、数カ月後に泣いてるようなことになるのはあかんで。

俺はどうなろうが受け止めるけど、俺らのパフォーマンスに関わってくるんやからね」

「…オレ淳くんと結婚するかも」

中「しません」