【赤】純情を売りにしています【男主】 (ページ9)

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藤「すんごい眠そうやなぁA」

「せやねん〜、やっぱ夜遊びは良くないね」

藤「また昨日もしてたん？仕事あるんに懲りへんなぁ」

「オレの精神安定剤やからな」

やらな死ぬってわけやないけど、他に趣味もないから遊んでる感じ。
なんか楽しいこと見つけたほうがええんかなぁ。

藤「ぶっちゃけさ、A気づいてるやろ？」

「…なんのことぉ？」

藤「シゲのこと」

「ダイキ〜？」

最近はオレのことを好いているアイツによりも、メンバーにそのことがバレていることのほうが驚いている。

そんな分かりやすいんか、アイツ。
もっと隠そうとするんちゃうの。

藤「そんなしら切らんでも分かっとるやろ、シゲがお前のこと大好きなん」

「大好きかどうかは分からへんやん」

藤「遊んでばっかおる人の家にわざわざ行って、介抱してくれる奴が、大好きやないわけ無いやん」

「まあねぇ…」

ベタ惚れって言うん？
オレにベタ惚れする要素、どこにあるんや。

藤「誰かが隣におったAを見るの、相当つらいと思うで」

「辛い思いさせとる自覚はあるけど…オレはあかんよ。もっと相応しい人がおる」

藤「…」

思うようには行かないのが大人の恋愛とでも言うんでしょうかね。

オレにはそういうの、分かんねーや。