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「…ダイキ？なんでオレと一緒に寝てるん」
重「はぁ…？お前が一緒に寝なあかんって駄々こねてんで」
「ほんまー？もっとマトモな嘘つきなよ」
重「嘘やないわ」
俺の方が先に目が覚めてしまい、しばらく眠るAを見つめていた。
相変わらずかわええ顔してんな、と寂しく思う。
それなのに目が覚めるなり昨日のことは忘れているらしく、俺が変なことしているみたいに言われた。
誰がお前になんか…
「ま、ダイキがオレのことを襲うなんてことないからな」
重「当たり前やん」
「小心者にはできっこないよ〜ん」
重「一言多いねんなぁお前」
こいつほんま、舐め腐ってるわ。腕力だけで言えば俺のが勝ってるんやからな。
いくら年上だろうと襲うときは襲うで。
重「つかそろそろ準備せな迎え来るで」
「朝イチ撮影やったっけ？早いんよなぁほんま」
重「曲が曲やからな」
どちらかというと朝をイメージした曲やから、MV撮影も朝早くからになる。
入りによって変わってくるけど、俺らは撮影が最初の方なのでまあまあ早い。
重「ま、涼しいうちにやれるしええんちゃう？」
「早起きできるやつはそう言うよなぁ、ちゃうねん、起き上がるんが大変なんよ」
重「またそんなガキみたいなこと言うて。
俺先に準備してるからな」
「えーオレのこと起こしてや」
重「は？…起きとるやん」
「カーラーダーを！起こせって言うとるの」
なんなん、このイケメンおじさん。
俺より子どもなんやけど。
重「俺より年上のくせにガキやな、もう」
「おおきに〜、さすがダイキ」
これで許してしまう俺って相当甘いよな。
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作者名：ひるた | 作成日時：2023年7月2日 0時
