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外がいやに肌寒く感じた。季節もあると思うけど、おおかた気疲れだろう。
丸く収まったかはまだ時間が経ってみないと分からないが、あの女を静かにさせることができたから及第点だと思う。
「た、だいま〜…」
少し冷えた手でスマホを確認すると時刻は23時を過ぎていた。
ダイキが寝ている可能性があったから、念のため寝起きドッキリばりのスピードで鍵を締める。
「ダイキ〜？ねてる？」
重「A！やっと帰ってきた…はーもう心配して眠れへんかったんやからな…」
ソファに深く腰掛けていたらしいダイキが眠い目をこすりながらおかえり、と言ってくれた。
「ごめんごめん、ちょっと相手側が勘違いしちゃってたみたいで。もう大丈夫！」
重「ほんまかぁ？またなんかあったら俺、……嫉妬するからな」
「…かわええなぁ。」
思わず本音が漏れる。
いや言いたいことはそんなんやなくて。
「これはほんとにごめん。ダイキと付き合うってなってからな、ダイキに誤解させてしまうん嫌やったから切れる人は切っててん。
でも切ってたはずのさっきの女の人がオレの連絡先復活させたみたいで…なんならオレと付き合ってたつもりやったらしくて…前一回電話してん。
オレは付き合ってほしいなんて言うてないし、言われてもなかったからちょっと口論なってもうて。
ダイキに聞かせたくなかったから席外してもうた。ごめん」
重「そーか…教えてくれてありがとう。
Aが悪いなんて一つも思ってへんけど、なんの説明もなかったのは、ちょっと不安やった、
事後報告になってまうのは、なんか仲間はずれみたいで嫌や。
俺年下やから頼りないかもやけど、どんなことでも相談してほしい。言われへんかった方がきもちわるいから。
恋人ってそういうことやん？」
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作者名：ひるた | 作成日時：2023年7月2日 0時
