【赤】純情を売りにしています【男主】 (ページ28)

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あの男と、付き合うことになってしまった。

…なんか、人聞き悪い言い方してもうたな。
でも実際、そうやからなぁ…。

「ダイキ〜…起こして〜………」

目の前にいる、この朝が弱すぎる男と俺は付き合うことになったんや。

いい歳してベッドから引きずり降ろされるところから朝が始まるん、恥ずかしいと思わへんのかこの人。

重「…自分で起きぃや」

「嫌や。ダイキに起こしてもらうんはオレの特権なんやから」

重「ドヤ顔でみっともないこと言わんでくれる？」

この関係になる前から普通にこういうこと言っちゃうから俺はこいつこの事信じてへんねん。
…他の奴にも、ヘーキで言ってそうで。

「で、オレのお婿さんは朝ごはん何作ってくれたん？」

重「お前切り替えエグ」

昨日の朝は寝ぼけててもこんなん言うてなかったぞ。

演技でもしとるつもりなんやろか。
まあコイツうまいしな…俺ほどやないけど。

付き合うた瞬間から彼氏面、しやがって。
腹立つぅ。

「ええやんええやん♪オレら、付き合うとるんやから」

重「言うなよ、オマエ」

「え？」

重「メンバーに言いふらすなよ」

「ちょっとそれは…難しいお願いかなぁ」

重「はぁ？じゃあA朝ごはんナシ」

「エッ…すみませんした」

付き合って早々やけど、やっぱコイツ嫌いやわ。