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側から見れば、オレはダイキのこと好きやって思われるんかな。
…まあ、ほぼ一緒に暮らしてるも同義やしなぁ。
んや、好きやない訳やないんやけど。
ちょっと、系統が違うというか。
うまく言葉にならんけどさ。
中「よ、なにしてるん」
「あれれ、淳くん。おつかれー」
中「おつかれ。なんか悩んでそうやったけどどうかしたん？
あ、待って当てるわ…シゲやろ？」
「なっ、よく分かったね」
メイク直しが終わったであろう淳くんがオレに声をかけてきた。
…オレ、そんなわかりやすいかな。
ダイキじゃあるまいし…
中「いつにも増してぼーってしてるような気がしたから、シゲかなーって。
なんよ、喧嘩したん？」
「いや、全然。むしろ前より仲良くなったよ。
でも、アイツにとっていいことなんかなぁって」
中「…といいますと？」
淳くんに心のうちを話した。
ダイキの想いを知っていながら今まで通り接してええんか、突き放してあげるべきなのか…。
今のオレにはどうしたらいいかわからへん。
中「それさ…お前が自分の心知ろうとしてないだけでもう好きやろ」
「はあ…？」
中「告白されて、嫌やなかったんやろ？嫌いになるどころか、仲良うなってるやん。
Aは夜遊びもやめてさ、シゲとの時間増えたやん。
それって好きってことちゃうん。愛情があるってことちゃうの」
「そう、なんかな…」
今まで、オレの気持ちはダイキが思っているものと違うと言い聞かせてたのかもしれない。
オレはダイキに相応しくないと、自ら扉を閉めていたのかもしれない。
中「何が怖いん」
「…オレでいいんかなって、思う。
あんなキラキラしてて、悪い心なんて持ってないダイキに、こんなオレが、って。
オレ、ダイキには幸せになって欲しいから…」
中「…シゲはお前やないとあかんって言うてくれとるやん。
お前やないと、幸せになれないってことじゃないん」
「…うん、」
無意識に堪えていた涙が溢れそうになる。
逃げてたんや、オレ。
あんなに一生懸命気持ち伝えてくれたダイキから、逃げてたんや。
中「ほら 行くべきとこあるやろ。泣いとらんとさっさと帰れ鈍感、笑」
「おん、おん…おおきに、淳くん…！！」
デカすぎる涙を零しながら、早足でオレの家に帰る。
ダイキに気持ちを伝えるために。
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作者名：ひるた | 作成日時：2023年7月2日 0時
