よーい、アクション! ページ20
重「あれ?今日はおるんや。野菜炒め作り置きしたろ思ってたんやけど」
「気分転換〜。野菜炒めええなー、食べたい!」
重「おるんやったら自分で作ってくれや」
「やーだ。ダイキのご飯がええねん」
軽くため息をつかれ、しゃーないなーと笑われる。
あの一件があってからも、ダイキはオレん家に通ってくれている。
気持ちちょっと遠慮がちになったかな、ってくらい。
こんな恋人もどきみたいな会話して、オレら何したいんかな?笑
…とか言っちゃいけない?オレ分かんないからやめとく。
重「Aはさ、俺がここにいて何も思わへんの?」
「…え?ダイキがおってくれたら安心するし、ありがたいかな」
重「それってさ、俺はおらんくてもええってこと?」
「それは、ちゃうよ」
一瞬、空気がピリつく。
のろまなオレはなぜそうなったか分からずにいる。
…えと、変なこと言ったかなオレ。
「ダイキはここにおるのが当たり前やから、今おらんくなったらオレ寂しなると思う、うん」
重「そんだけ?」
「せやからー、ダイキはおってもらなあかん」
重「…そか」
あ 照れたな、ダイキ。耳赤なってんで。
「ダイキには深見家の家政夫さんでおってもらわんと♪」
重「アホ言うな」
依存してるな、とつくづく思う。
これがダイキのためになるんならいくらでもそうしてやるけど。
やっぱり、好きとは違うなと思う。
115人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ひるた | 作成日時:2023年7月2日 0時