【赤】純情を売りにしています【男主】 (ページ2)

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『こんな人だと思ってなかった』

「思い込んでたのは自分のほうやん？」

『サイテー』

どちらかというと、性には奔放な方。
んでもって、クズの分類に入ってたりするんかな。

この業界にいるからにはそれなりのストレスも溜まるし、きれーな女優さんやかっこええ俳優さんと話すのが日常茶飯事になる。

そら感覚もバグり出す。

自分がモテているように錯覚すんねん。怖いやろ？

オレが好きなんやなくてオレの仕事が好きって人なんて五万と会ってきた。
ま、オレも人のこと言えるような人間やないけど。

重「まーた遊んでたん？」

「友達と遊んでただけやで〜」

重「女友達と朝まで遊ぶかよ」

「それが遊ぶんよなぁ」

重「なんでこんなやつがピュアって言われてんねん」

穏やかな朝から目を背けるように帰ってきた家には、ダイキがおった。

オレがだらしない人間やからこうしてたまに様子を見に来てくれる、やさしー奴。

なんだかんだでいつも助けてもらってしまってる。

なんだかなー。テレビの力って偉大だよな。
こんな薄汚いオレが潔白だと信じられてるんやから。

嘘だらけで誰もほんまのことなんて気にしてないんやろうな。

みんな白いオレが好きなんやから。

重「別にお前が誰と遊んだってええけどさ、ちゃんとした生活おくりーや、倒れるで」

「健康オタクのダイキが言うと説得力増すな」

重「話半分やなほんま…」