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「それからAは精神を病んでこの施設に来たんよ。両親のこと大好きやったし、しゃーないわな…
友達の家に行く予定やったんやけど、俺が無理やろうなと思ってこっちで引き取ってん。
海に行ってる時点で本人は分かっとると思うけど、両親がおるって思い込んどるなぁ、まだ…。
このくらいやな。じゃあ、俺からも聞かせてもらうわ」
おおよその話は神ちゃんから聞いたとおりだった。
思い出すように話していた流星は俺を瞳に捉えて、そう言った。
「A、淳太の前ではどんな感じ？
施設の子らとも俺ともあんまし話してくれへんくてさ」
「ほんま？元気そうに話してくれるよ、あそこに行こう！って手を引っ張られるくらい、マイペースでのんびり屋で…」
「淳太むっちゃ好かれてるやん」
「そうなんかなぁ…？」
たぶん出会い方にも寄ったんだろうけど。
ひと目で俺が余所者と分かったとはいえ、未だに話しかけてきた理由がわからなかった。
「Aが時折親の話をするんです、あくまでも生きている、っていう体で…
不登校で両親とあまり会話できてないとか、両親が厳しいから内緒で海に来てるとか。
やっぱりそれも？」
「そやね、受け止めきれてないんやろなぁ。
良い治療法があるんやったら、今すぐにでもさしてやりたいよ。せやけど、薬なんかを投与して治るようなもんやないし、そもそも人と話そうとせえへんのよ。
やから、淳太みたいな子ぉが現れてびっくりしてんねん」
俺の前で、ただ元気な明るい子のフリをしているだけやと思っとった。
実際そうなんやろうけど、俺を許してくれているというか、俺なら大丈夫や、って認められているような気分になった。
真偽はどうであれ。
「長い間特定の人以外と話そうとせんで、もしかしたら話し方さえも忘れてしまったかもって思うてたAが友達を作ってきてんで、ほんまにすごいことや…
やからな、淳太、分かっとるかもしれんけど、これからもあいつと仲良うしてほしい」
ってきり、Aを慰めてやってくれ、とでも言われるかと思いきや、そんなことを言われたので口があんぐりとしてしまった。
「え…そんなんで、ええの？」
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ひるた(プロフ) - 暑苦しくて愛おしい夏が始まりますね〜🌻 (6月18日 11時) (
レス) id: d618c40589 (このIDを非表示/違反報告)
にこち(プロフ) - 今年も夏始まりますね🔅 (6月18日 2時) (レス) @page45 id: 7ce575ffce (このIDを非表示/違反報告)
ひるた(プロフ) - にこちさん» にこちさん…！毎度ありがとうございます😭心に残る作品になりますよう、善処いたします！ (2023年3月20日 0時) (レス) @page13 id: d618c40589 (このIDを非表示/違反報告)
にこち(プロフ) - 新作おめでとうございます！！どんなお話になるのか、作品を見かけた時からワクワクしてます！ (2023年3月19日 21時) (レス) id: 7ce575ffce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひるた | 作成日時：2023年3月12日 22時
