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仕事を速攻で終わらせ、早足で支度をした。空は暗闇に包まれていて、街の光が騒がしくなっていた。
マネージャーが運転する車に揺られ、ヤスくんに電話をかけた。
『ヤスくーん、今からおうち行ってもええですかー？
明日も早いんでお泊りできないんですけど、チョコ渡したくて』
安『おぉ、ええで〜いつでも待っとるよ』
『ありがとうございます！！』
マネージャーにお願いして、ヤスくん家のほうに向かってもらう。
そんなに遅い時間やないけど、ちょっと申し訳なく思う。下がる口角を抑えて、時間が取れたことに安堵しておくことにした。
「ヤスくん、お疲れさまです、お酒飲んでました？」
安「晩酌タイムやなー、さっきまで仕事やってんやろ？Aこそお疲れ様やで」
インターホンを押すと数秒後にオフモードのヤスくんが出迎えてくれた。寒いやろ、と中に入れてもらう。
「これ、どうしても今日渡したくて。
クッキーなんですけど、お腹あいてたら食べてくださいな〜」
安「手作りやん！えー、作ってくれたん？？
めっちゃええにおいするやん…ありがとぉな！」
どのクッキーよりも綺麗に装飾したラッピングを丁寧に開け、中身を眺める。
「頑張って作りました！食べてほしくて」
安「うまー！このクッキー甘さ控えめで食べやすい…考えてくれたん？？」
早速ヤスくんはクッキーを一つ手にとって食べた。
甘いものがたくさん食べられるわけではないヤスくんでも食べられるように、板チョコはあまり使用しなかった。
喜んでもらえて嬉しい。やっぱしあげてよかった。
「えへへ、そりゃもちろん。じゃ、じゃあ、おれはこれで」
毎年こうやってチョコを渡してはおるけど、今回は付き合って初めてなので、なんかこっ恥ずかしくて、そわそわしてしまった。
安「もう帰ってまうん？…泊まってけばええのに」
「ヤスくんも明日お仕事あるでしょ？おれ朝からなのでそんな早くからバタバタできませんよ」
ヤスくんに帰るのを阻まれ、おれやって帰りたくないと言いかける。
でも、ヤスくんも疲れてるんやから、ちゃんと睡眠はとってほしい。
安「…そうやんね。じゃあ、朝からやないときはいつでも来るんやで。待っとるよ」
「当たり前やないですか。ずっとヤスくんとおりたいもん…
明日！明日来ます。今日はゆっくり休んでくださいね」
ヤスくんと玄関先でハグをしてから、後ろ髪を引かれる思いでドアを閉めた。
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ひるた(プロフ) - つおさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけたようで何よりです☺️いつか出来たらいいなと思っておりますので、首を長くして待っていただけると嬉しいです🤭 (9月10日 1時) (
レス) id: d618c40589 (このIDを非表示/違反報告)
つお(プロフ) - 初コメ失礼します！男主作品を探しており偶然みかけました！！一途でお互いを思い合い心が温かくなりました！小話や続き作品を密かに待ってます🥺🥺 (9月9日 0時) (レス) id: 13573fe8b5 (このIDを非表示/違反報告)
ひるた(プロフ) - しゃけさん» わぁぁぁ…！！嬉しいコメントありがとうございます！！男主物が好きなお方に刺さるお話書き続けていて良かったです(*´艸｀*) これからもよろしくお願いします٩( ᐛ )و♡♡ (2023年1月19日 23時) (レス) id: d618c40589 (このIDを非表示/違反報告)
しゃけ - 初コメ失礼します！素敵な作品をありがとうございます！！！！自身の趣味なのですが紅一点よりも男主が好きで、後輩で一途な所もとても可愛らしくて楽しく一気読みさせて頂きました！一ファンとしてこれから楽しみにしております！٩( ᐛ )و♡ (2023年1月19日 23時) (レス) @page25 id: cc7a8b1b6d (このIDを非表示/違反報告)
ひるた(プロフ) - ももなさん» わわわ！コメントありがとうございます！こちらこそ、楽しみにしていただいていると知ってとっても嬉しいです(´；ω；｀)これからも頑張ります！ (2023年1月10日 23時) (レス) id: d618c40589 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひるた | 作成日時：2023年1月10日 4時
