百五十五時限目 ページ17
そのまま宙に浮いていた身体は重力に逆らえず、落ちて行く。
着地する前に、「一丁あがりぬ」とカルマの赤髪をガシッと掴んだ。
おじさんぬがカルマに向けて放ったもの。
それは、ガスだった。
長引きそうだったから、あのおっさんのガスを使ったらしい。
至近距離から予期せぬガス攻撃。
私はたまたまそんなに吸っていないから、ガスが身体に回るまで時間がかかった。
でもそれでもまだ少し怠いし、体も重い。
象でさえ一瞬でオトすガス。
きっと無事では済まないだろう。
「き…汚ねぇ、そんなモン隠し持っといてどこがフェアだよ」
「俺は一度も素手だけとは言ってないぬ。拘ることに拘りすぎない、それもまたこの仕事を長くやってく秘訣だぬ。
至近距離のガス噴射、予期していなければ絶対に防げぬ___」
途端、今度はおじさんぬが煙に包まれて、姿が見えなくなった。
ガスを噴射したのは、ガスを吸って気を失ったはずのカルマである。
「な…なんだと…ぬ…⁉」
「奇遇だね〜、2人とも同じ事考えてた」
どこから出したのか、ハンカチを口に当てて嗤う。
でも流石暗殺者、これだけ吸っても完全には気絶はしないおじさんぬ。
今度はナイフを持って、必死にカルマに襲いかかる。
でも、ガスが回って鈍った身体では、もう勝ち目はない。
死にものぐるいで突き出したナイフ攻撃も楽々避けられ、おじさんぬは地面に叩きつけられた。
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藤凛ゆきな(プロフ) - こんにちは!シリーズ1から読ませて頂きました。とても面白かったので更新、頑張ってください!!応援してます! (2022年4月16日 14時) (レス) id: 01a5a3bde5 (このIDを非表示/違反報告)
ただのKY。 - 面白いです!更新頑張ってください!! (2020年8月20日 17時) (レス) id: 9a9c53dd8d (このIDを非表示/違反報告)
蒼炎 - 更新待ってます!! (2020年4月3日 19時) (レス) id: 874e279780 (このIDを非表示/違反報告)
グミ(プロフ) - ミライアルさん» ありがとうございます!頑張ります! (2019年3月21日 7時) (レス) id: 01f2b963c9 (このIDを非表示/違反報告)
ミライアル(プロフ) - 暗殺教室大好きなのでwとても面白く読ませていただいてます!更新頑張ってください!応援してます! (2019年3月20日 22時) (レス) id: 64d347fdec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:グミ | 作成日時:2019年1月30日 6時