百五十三時限目 ページ15
5F、展望回路。
そこでは、異様な威圧を醸し出している男がガラス窓に寄りかかっていた。
「…お、おいおい、メチャクチャ堂々と立ってやがる」
「あの雰囲気、どう見ても
「殺る」側
の人間だ」
そんな奴の前を素通りなんて自 殺行為だ。
私等が、進むのを躊躇っていると、男は片手の指でビシッと窓ガラスにヒビを入れた。
それにＥ組が面食らっていると、「つまらぬ」と男は窓ガラスから手を離した。
「足音を聞く限り…『手強い』と思える者が1人も居らぬ。精鋭部隊出身の引率の教師もいるはずなのぬ…だ。
どうやら…"スモッグ"のガスにやられたようだぬ。半ば相討ちぬといったところか」
出てこいとクイクイと指を動かした。
…手で窓にヒビ入れたのも割とインパクトあるけどさぁ…。
それよりさっきからずっと気になってたんだけど…。
「「"ぬ"多くね、おじさん？」」
・
み・ご・と・に・被りましたバカ羽君とー‼
「��ぬ��をつけるとサムライっぽい口調になると小耳に挟んだ。
カッコ良さそうだから試してみたぬ。
間違ってるならそれでもいいぬ。この場の全員殺してから��ぬ��を取れば恥にもならぬ」
男＿＿もうおじさんぬでいいや＿＿は、ゴキゴキと指を鳴らした。
素手がおじさんぬの暗殺道具らしく、身体検査に引っかからない利点は大きいと言う。
「近づきざま頸椎をひとひねり、その気になれば頭蓋骨も握り潰せるが」
そんなおじさんぬの言葉にひなたがゾゾっと頭を押さえる。
「だが面白いものでぬ。人殺しのための力を鍛える程…暗殺以外にも試してみたくなる、
すなわち闘い。強い敵との殺し合いだ。
だががっかりぬ。お目当てがこのザマでは試す気も失せた」
「雑魚ばかり1人で殺るのも面倒だ。ボスと仲間呼んで皆殺しぬ」と携帯を操作するおじさんぬに、「渚君、ちょっとA頼む」と私を降ろしておじさんぬに向かうバカが一人。
そこらへんにあった観葉植物でおじさんぬの携帯目がけて窓ガラス丸ごと叩き割った。
「ねぇ、おじさんぬ。
意外とプロってフツーなんだね。ガラスとか頭蓋骨なら俺でも割れるよ。
ていうか、速攻仲間呼んじゃうあたり、中坊とタイマン張るのも怖いひと？」
舐めた感じでそう挑発するのは、他でもない、カルマである。
っつか「おじさんぬ」っていう勝手な呼び名も一緒じゃんかよ。
こいつ私の思考パクったな⁉
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藤凛ゆきな(プロフ) - こんにちは！シリーズ1から読ませて頂きました。とても面白かったので更新、頑張ってください！！応援してます！ (2022年4月16日 14時) (
レス) id: 01a5a3bde5 (このIDを非表示/違反報告)
ただのKY。 - 面白いです！更新頑張ってください！！ (2020年8月20日 17時) (レス) id: 9a9c53dd8d (このIDを非表示/違反報告)
蒼炎 - 更新待ってます！！ (2020年4月3日 19時) (レス) id: 874e279780 (このIDを非表示/違反報告)
グミ(プロフ) - ミライアルさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2019年3月21日 7時) (レス) id: 01f2b963c9 (このIDを非表示/違反報告)
ミライアル(プロフ) - 暗殺教室大好きなのでｗとても面白く読ませていただいてます！更新頑張ってください！応援してます！ (2019年3月20日 22時) (レス) id: 64d347fdec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：グミ | 作成日時：2019年1月30日 6時
