SPEED #1 ページ28
シンカンセン6号車、第一貨物車両ﾆﾃ…
「シンカンセンが発車してしまった事は予定外だが…とにかく侵入は成功だ」
「コレ、もう作戦通りじゃないですけど…」
「まさか失敗って事はないわよね？」
『いえ、でもシンカンセンの侵入は成功しましたし…作戦は幾つも用意しておくものです。大丈夫ですよね、黒猫さん？』
不安げな詐欺師さんを宥めるように私は言い、黒猫さんに問いかける。黒猫さんは「ああ、」と肯定した。
「シンカンセンには入れた。あとは金庫を奪えば成功だ。作戦通りが成功とは限らないだろ？」
ただし、僕たちに残された時間は10分だ、と黒猫さんは声色を重くする。
「それを過ぎれば、全てを拒否し、隔絶する魔の空間、絶対隔離領域に突入してしまう。
…でも君たちになら、それだけ時間があれば充分だろう？」
「ハン、俺1人で充分だがな！」
「何にせよ、時間は限られてる訳でしょ？早く金庫に行った方がいいんじゃない？」
その刹那。
ビリビリビリ、と空気を割くような電流の音がする。それは、シールドの異変を知らせる音。そして、シールドを貫いた輝く何か。
「あ、アレなんか見覚えあるんですけど！？」
『アレは確か、処刑課の方が使われる武器ですね…』
「し、処刑課ァ！？」
「まさかシンカンセン襲撃の事がバレていたのか！？」
「あんな派手に停電させてバレないわけないわよね」
刻一刻と、シールドが彼らによって壊されていく。
「…これも、想定内って事ですよね…？」
「…想定外だ」
「外ッッッ！？！？」
「喧嘩屋、怪盗、殺人鬼は処刑課を排除してくれ！処刑課がいたんじゃ、金庫を奪っても目的が果たせない！」
そう指示を出し、黒猫さんは奥へ走っていく。傍からそのつもりだ、と喧嘩屋さんが拳を付き合わせる一方で、
「怪盗と一緒だあ！やったー！！」
と殺人鬼さんが腕を組んで来た。詐欺師さんには「頑張ってください！」と応援されるがどう頑張れというのか。
続く (更新停止中)
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ミサキ(プロフ) - アクダマドライブ大好きでこの作品があって嬉しいです。医者とか運び屋かっこいいですもんね (2020年12月12日 19時) (
レス) id: 613864a219 (このIDを非表示/違反報告)
リコール以下略(プロフ) - 私も殺人鬼大好きです！更新頑張ってください！ (2020年11月17日 17時) (レス) id: a04e254380 (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - アクダマドライブ大好きなので、 小説作ってくれて本当に嬉しいです！主人公の性格も新鮮で好きです！！！私も殺人鬼や運び屋が大好きなので、更新頑張って下さい！！ (2020年11月9日 18時) (レス) id: 455069b8f0 (このIDを非表示/違反報告)
かふぇおーれ - お仕事早いですね^^*好きです、更新待ってます！！ (2020年10月23日 18時) (レス) id: 5067eaede6 (このIDを非表示/違反報告)
雪羅 - 私も殺人鬼が大好きです！！更新楽しみにしています！！ (2020年10月21日 21時) (レス) id: 53964121dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：グミ | 作成日時：2020年10月18日 17時
