#4 ページ27
新幹線の線路上にて、運び屋のバイクに乗せてもらい、黒猫さんと3人で行動していた。
「お前は1人で移動できるだろ」
『仕事に余計な労力を使いたくないので。これが運び屋さんがおらず、1人だったらちゃんと1人で移動しますよ。節約ですよ、節約』
「ねぇ運び屋、怪盗。…上手くいくと思うかい？」
「さあな、俺は合図を待つだけだ」
「君は？」
『私も運び屋さんと同意見です。自分の仕事をこなすだけですので』
「それは…彼らを信じてるってこと？」
「…俺は俺の仕事をするまでだ」
『私はどうとって頂いても構いませんよ』
「…そういうシンプルな回答、いいね。プロっぽいよ」
…九州プラントから運んできた、卵のような機械。ホームの電磁バリアを解除してくれる。それを使って私達を、バイクごと呼び込むのだ。
『運び屋さん、…こちらを』
「…ああ」
防音性のヘッドホンを運び屋さんに装着してもらい、自分にも着ける。
『あ…黒猫さんの耳に合うものがございません、如何すれば…』
「問題ないよ。それくらいなら僕の耳は壊れない」
『承知致しました』
途端に、町中の電気が消え、…電磁バリアが解除された。
「……合図だ」
バイクが電気を帯び、唸る。私は縁をしっかりと掴み、バイクは走り出した。
その途端に、私は手のひらサイズの音響弾を、…撃った。
キィィィィとヘッドホンをしていても聞こえるほど、高い、引っ掻いたような音が、夜のカンサイの街に響き渡る。
バイクはさらに加速していく。だが、シールドが解除されない。
合図は、したはずなのに。
行けるか、蒸発されないか。
煌々と輝くシールドはもう目の前。…バイクがシールドに突っ込む＿＿＿＿＿＿＿
その直前に、シールドは解除された。内部でハアハアと息を乱すのは、ハッカーさんではなく詐欺師さんだった。
「……上出来だ」
『お疲れ様でした、詐欺師さん』
「あ、ありがとうございます……よ、良かった〜」
こうして、私達は新幹線内で合流できたのだった。
「新幹線の発信は予定外だけど、第一関門は突破できたね。…さて。
これからが本番だ」
黒猫さんの瞳は、…金庫の置いてある扉を映していた。
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ミサキ(プロフ) - アクダマドライブ大好きでこの作品があって嬉しいです。医者とか運び屋かっこいいですもんね (2020年12月12日 19時) (
レス) id: 613864a219 (このIDを非表示/違反報告)
リコール以下略(プロフ) - 私も殺人鬼大好きです！更新頑張ってください！ (2020年11月17日 17時) (レス) id: a04e254380 (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - アクダマドライブ大好きなので、 小説作ってくれて本当に嬉しいです！主人公の性格も新鮮で好きです！！！私も殺人鬼や運び屋が大好きなので、更新頑張って下さい！！ (2020年11月9日 18時) (レス) id: 455069b8f0 (このIDを非表示/違反報告)
かふぇおーれ - お仕事早いですね^^*好きです、更新待ってます！！ (2020年10月23日 18時) (レス) id: 5067eaede6 (このIDを非表示/違反報告)
雪羅 - 私も殺人鬼が大好きです！！更新楽しみにしています！！ (2020年10月21日 21時) (レス) id: 53964121dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：グミ | 作成日時：2020年10月18日 17時
