心強い ページ35
聞き慣れた、凛とした声が聞こえて、「ぐわああっ！？」と苦しそうなロゼオンの声がした。ロゼオンの首にはハート型の首輪がついている。
と同時に、もう少しで地面について燃え広がるところだったマジカルペンの火が消えた。
途端に、よく働いていなかった頭がすっきりする。非常にクリアになった気がする。
声の方を見ると、…そこに立っていたのは。
『リドル……っ、皆……っ！』
いつもの、ハーツラビュルの5人だった。
「よかったぁあ、間に合ったよエースちゃん、デュースちゃん！」
「わっ、ちょっとダイヤモンド先輩抱きついて来ないでください！」
イチャイチャ見せつけるね。いつも通りですごく安心する。
「くそっ……何だこの首輪…っ、魔法が…撃てないっ……!?
くそっ、くそおお！なんで僕ばっかりこんな目に遭わなきゃならないんだ！どうして！どうしてだ！？
せめて…せめて愛する人と最期を迎えさせて欲しかった…！」
「何を訳の分からないことを言っているんだい？
ボクにはキミの考えが理解できないよ。
どうして人の女を誘拐したのか。どうして人の女と死のうとするのか。
…Aはボクのだよ。人のものは無断で取っては行けないと教えられていないのだろうね。実に不憫だ」
ふっ、と嘲笑うように項垂れるロゼオンを見下すリドル。いつもならムカつくところだけど、状況が状況なだけあってなんとも心強い。
「…無事でよかった。A、立てるか？」
背後から、トレイが私を縛る紐を解いてくれていた。
『うん。…この通りピンピンしてるよ』
「そりゃあ良かった」
「今のうち、ここから出ましょう」
「先輩歩けます？」
『大丈夫大丈夫、ありがと！』
珍しく優しい1年、特にエース。私の心配してくれてるの、初めて見た。明日雪でも降るんじゃない？
「しっつれいな。オレだってちゃんと心配ぐらいしますよーだ」
『ハイハイ、今回はそういう事にしとくよ』
むう、と拗ねたようなエースに、苦笑して返す。
リドルは私の身体から解いたロープを拾い上げ、ロゼオンに巻き付け、縛り上げた。
ロゼオンは床に突っ伏したまま縛られ、身動きが取れない状況だ。
「キミたちはそのままここから出て、鏡の前で待っていてくれ」
『…リドルは？』
「ボクは此奴と、少し話をしたいから」
『…分かった。行こ、皆』
私はそのまま、皆に連れられ…薄暗い家を出た。
…ちゃんと帰ってきてくれるだろうか、リドルは。言いたいことが、山ほどありすぎる。
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グミ(プロフ) - レイラさん» いえいえ大丈夫ですよ！テスト中なのにわざわざご丁寧にありがとうございます…(´；ω；｀) (2020年6月3日 20時) (
レス) id: 763fbac217 (このIDを非表示/違反報告)
レイラ - グミさん» どうぞお幸せに……！うちの子あげるよ！！(いらない)あ、テスト期間とかいう地獄のせいで返信遅れました……何度も遅れて申し訳ないです…… (2020年6月2日 20時) (レス) id: c964b0c7db (このIDを非表示/違反報告)
グミ(プロフ) - ゆゆ。さん» 怪我系ですね！了解しました！ (2020年5月30日 15時) (レス) id: 763fbac217 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ。(プロフ) - グミさん» いいんですか！？ありがとうございます！！重症は怪我系でよろしいでしょうか、、言葉足りなくてすみません！ (2020年5月30日 15時) (レス) id: 2b1854606a (このIDを非表示/違反報告)
グミ(プロフ) - ゆゆ。さん» リクエストありがとうございます！重症というのは風邪とか病系でよろしいでしょうか？良ければそれで書かせていただきます！そうですね、作者は花○さん大好き人間ですw同士がいて嬉しいです！ (2020年5月30日 15時) (レス) id: 763fbac217 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：グミ | 作成日時：2020年5月4日 20時
