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#12 ページ13

次に感じたのは、口内に広がる鉄の味。

なんだ、これ?と痺れた頭で考えているうちに、

…表現しがたい程の激痛が、口内で暴れ回った。五条が唇を離すと、赤が混じった銀の糸が、私達を繋いだ。

『〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ!?!?!?』

激痛と動揺で、呂律が回らない。口元を抑えて、何をした、と睨みつける私に、五条は満足気に笑んだ。

「へえ、そんな顔も出来るんだ」

何をのんきに。
どういうつもりだ、許してくれるんじゃ。

「どういうつもりだ、とかって思ってんでしょ。…決まってるじゃない、お仕置き(ペナルティ)だよ。まさか、僕がキス如きで許すとでも思ってた?そんなこと一言も言ってないよ?」

ああ、まただ。またそうやって、人が勘違いするようにあえて大雑把に言う。今回もそのパターンか。

「そもそも、この僕が部屋の鍵を閉め忘れるなんてこと、するはずないでしょ?試されてるって、考えなかったの?」

「こんな可愛い口紅つけちゃってさあ」と私の顎を持ち上げて、唇に五条の親指が触れる。

「最近、ちゃんと僕のこと待っててくれてるから試してみたんだけど…やっぱダメだね。ちゃんと管理してあげなきゃ、逃げ出しちゃう。

そうやって僕に反抗するようなことしちゃうから、僕もそれに対抗せざるを得なくなるの。分かる?

僕は君がいないとダメだし、君も僕がいないとダメなんだから…ちゃんと言うこと聞いてよ。

_______ね?」

そうして、またキスをする。


「あ、でも僕があげたイヤリングつけてたの、すごい嬉しい」

『…ああ、これ』

耳に触れて、ちゃり、と揺れるイヤリング。
まあ可愛かったしな、と言えば、さらに嬉しそうに瞳を細める。

「おかげで、君の居場所がすぐ分かった。つけてくれて、ありがとね」

『…え?』

「GPS。つけといたの、それに」

じー、ぴー、えす。

慣れた手つきでイヤリングを外す五条に、私は思い切り頭を殴られたような気がした。

仕込んでたのか、こうなる事を、予測して。

ああ、私は此奴から一生逃げられないのだ。

「君は永遠に、僕のもの。僕も君のものだから、…だから永久に、

…俺から離れないって、約束して」

_______いつか、染まるのだ。

五条悟に真っ黒に、愛されて。

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グミ(プロフ) - みーこ【サブ】さん» 出来ますよ!いえいえこちらこそ何度もリクエストありがとうございますー! (2021年1月8日 15時) (レス) id: 763fbac217 (このIDを非表示/違反報告)
みーこ【サブ】 - リクエストで、熱が出ちゃったら、ってお願いできますか??何度もすいません! (2021年1月7日 19時) (レス) id: fd540dc306 (このIDを非表示/違反報告)
みーこ【サブ】 - グミさん» リクエスト、応えてくださってありがとうございます!五条先生のヤンデレ感が加速していて、すごくおもしろかったです(笑)更新頑張ってください! (2021年1月4日 8時) (レス) id: fd540dc306 (このIDを非表示/違反報告)
みどりちゃ。(プロフ) - 五条先生がヤンデレってトコが性癖にグサッと刺さって、いつも楽しみです!更新頑張って下さい! (2021年1月3日 23時) (レス) id: 2c92b3b212 (このIDを非表示/違反報告)
グミ(プロフ) - みーこ【サブ】さん» リクエストありがとうございますー!全然できますよ!是非作らせていただきますー! (2021年1月1日 12時) (レス) id: 763fbac217 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:グミ | 作成日時:2020年12月3日 7時

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