#8 ページ9
笑ってるから、いつも通りだから、怒ってない、機嫌がいいなんて、浅はかだった。
此奴は今、…計り知れない程の怒りを腹に抱えているのだ。
「なんだと思う?」
『…』
な、なんだ。五条の圧が凄すぎて…頭が働かない。
『わ、…分からない』
「そっか、分かんないかぁ。
…じゃあ、教えてやるよ」
がん、と物音がして、視界が反転する。衝撃とともに、背中に電流のような痛みが走る。
「Aって、意外とバカだったんだ。まあ、知ってたけど」
私ごと、椅子が倒れたんだ。五条は私の下敷きになった椅子を引き抜いて、そこらに放り投げた。
「なんで、振り払わなかったの?」
『…え?』
「アイツらの手。ナンパされてた時、手掴まれたでしょ。
その時君は少し考えていたし振り払わなかった、それどころか、アイツらの問いかけに頷いた」
五条は私の上に覆い被さる。目隠しを外して、逆立っていた真っ白な髪の毛が無造作に垂れて、揺れた。
「まぁぶっちゃけここを抜け出したことはどうでもいいんだよ。問題はAはアイツらに着いていこうとしたって事だ。
_______ねぇ、なんで?」
澄み切った空みたいな、青い蒼い瞳。
何も感情も篭ってない、その冷えた瞳が私をただ冷たく見下ろしていた。
935人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
グミ(プロフ) - みーこ【サブ】さん» 出来ますよ!いえいえこちらこそ何度もリクエストありがとうございますー! (2021年1月8日 15時) (レス) id: 763fbac217 (このIDを非表示/違反報告)
みーこ【サブ】 - リクエストで、熱が出ちゃったら、ってお願いできますか??何度もすいません! (2021年1月7日 19時) (レス) id: fd540dc306 (このIDを非表示/違反報告)
みーこ【サブ】 - グミさん» リクエスト、応えてくださってありがとうございます!五条先生のヤンデレ感が加速していて、すごくおもしろかったです(笑)更新頑張ってください! (2021年1月4日 8時) (レス) id: fd540dc306 (このIDを非表示/違反報告)
みどりちゃ。(プロフ) - 五条先生がヤンデレってトコが性癖にグサッと刺さって、いつも楽しみです!更新頑張って下さい! (2021年1月3日 23時) (レス) id: 2c92b3b212 (このIDを非表示/違反報告)
グミ(プロフ) - みーこ【サブ】さん» リクエストありがとうございますー!全然できますよ!是非作らせていただきますー! (2021年1月1日 12時) (レス) id: 763fbac217 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:グミ | 作成日時:2020年12月3日 7時