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#33 ページ34

手首に走る、ピリとした痛み。

最初は小さな痛みだったけど、…暫くして、激痛が腕を襲う。

『_______ッ痛!!!』

真一文字に切り裂いた傷から、ぷくりと赤い血が膨れ出した。
何本もその線が手首に描かれているように見えるが、それはどれもニセモノで、その中で点線のように血が膨れ出している傷が唯一のホンモノ。

…それをつけたのは、それを愛おしそうに撫でる、悟だ。

「スッゴイ、綺麗な赤」

悟はそう呟いて恍惚の表情を浮かべたかと思うと、そこに点線を描く血を舐めとるように、傷口に舌を這わす。ビリッと痛みが走って顔が歪んだ。

『い、な、にすんだ、』

「コレ、ニセモノでしょ」

『!!!』

「凄いリアル、絵上手いね?」

いやー、思わずマジになっちゃったよと愉快そうに笑う。

「なんでこんな事した?」

『いや、…』

「黙ってちゃあ分かんないでしょ?」

口元は笑っているのにこの威圧感。ジグジグと手首に走る痛みを堪えながら、私はため息をついて『実は、』と経緯を話すことにした。

最近お前との心の距離が遠く感じること。お前が離れていく夢をよく見ること。
自傷行為をした痕跡を見れば心配して、また今までみたいな感じになれるかなと思って、ここに至ったこと。

「へぇ〜〜〜。そっかぁ、そーなんだぁ〜〜」

やけにニヤついてその話を聞いていた悟に、何笑ってると睨む。

「や、嬉しくて。Aがそんなに僕のコト好きでいてくれたのが」

ちなみに今までちょっと離れてたのはドッキリでした!と軽快に割と重大な告白をする悟。

「どんな反応するかなーって思ってさ。いやまさか、夢にまで見ちゃうとは!」

割り切った甲斐があったね、満足気に微笑む悟に、『全部お前の計算だったってワケか』と私は呆れ果てた。

「まさか。拗ねるかなぁぐらいにしか思ってなかったよ、これは想定外」

消毒を手際よく済ませ、包帯をぐるぐると巻き戻す。

「はい、ごめんね結局切っちゃって。コレ傷残るかな?」

『いいよ別に。元々しようとしたのは私だ』

「ならいいけど。
…まあでもまた、こういう事があって本気で死にたくなったらちゃんと言ってね」

殺してあげるから。

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グミ(プロフ) - みーこ【サブ】さん» 出来ますよ!いえいえこちらこそ何度もリクエストありがとうございますー! (2021年1月8日 15時) (レス) id: 763fbac217 (このIDを非表示/違反報告)
みーこ【サブ】 - リクエストで、熱が出ちゃったら、ってお願いできますか??何度もすいません! (2021年1月7日 19時) (レス) id: fd540dc306 (このIDを非表示/違反報告)
みーこ【サブ】 - グミさん» リクエスト、応えてくださってありがとうございます!五条先生のヤンデレ感が加速していて、すごくおもしろかったです(笑)更新頑張ってください! (2021年1月4日 8時) (レス) id: fd540dc306 (このIDを非表示/違反報告)
みどりちゃ。(プロフ) - 五条先生がヤンデレってトコが性癖にグサッと刺さって、いつも楽しみです!更新頑張って下さい! (2021年1月3日 23時) (レス) id: 2c92b3b212 (このIDを非表示/違反報告)
グミ(プロフ) - みーこ【サブ】さん» リクエストありがとうございますー!全然できますよ!是非作らせていただきますー! (2021年1月1日 12時) (レス) id: 763fbac217 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:グミ | 作成日時:2020年12月3日 7時

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