四十二時限目 ページ42
私はいつの間にか壁に追い詰められていた。
目の前にはぶっきー先生のハイスペック顔面。
そういえば直前にドンとかいう音がした気がしなくもなかったような。
「…女子の憧れ壁ドンいただきました。ごちそうさまです」
「いえいえ。
…いや、そういうことじゃなくてだな。
お前はどう思う？お前はどう考える？」
「ねぇその前にこの体勢どうにかしてくれない？教師がこんなことしちゃっていいの？」
「俺の質問に答えろ」
そういっている間に顔の距離が縮まっていっている。
0cmになるまでがタイムリミット？
ふざけんな何少女漫画よろしくな展開になってるわけ？
これは結構まずいぞ。
「…ハイストップゥ。
これ終わったら警察に訴えるよ？先生が壁ドンしてきてキスされかけましたって。
それかマイボイに書き込むよ？超バッシングされるよ？いいんだな？」
「とてもキスされる前の女子生徒のセリフとは思えないな。
時間はもうないぞ？そんなこと言ってる場合か？」
「ねぇ自分のしてる事分かってる？そんなに私とキスしたいの？やるなら彼女とやりなよ？」
「…」
…ねぇ無視しないで？
パーソナルスペースとうに越しちゃってるよ？
…もう
こうなったら、自分の中の仮説を言うしかない。
「んもう分かったよ言うって、だからキスは許して。
…予想だけど…もしかして…−−？」
「……ピンポーン、大正解。
悪かったな、ビックリさせて。戻っていいぞ」
先生は私から離れて、頭をポンポンと優しく叩いた。
その顔はいつものぶっきー先生だ。
何だかさっきのぶっきー先生、別人みたいだったもん。
…何で壁ドンの時、すり抜けようとしなかったんだろう。ホント馬鹿だよな。
私は肩を回しながら、美術室を後にした。
が。
「何やってんの、家政婦？」
「いや家政婦は見た、じゃねーから」
そう、某家政婦の如く、壁から顔だけを出して私たちの状況を見ていた輩がいたのだ。
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黒葉ri′(プロフ) - さなさん» それなですww (2019年5月3日 1時) (
レス) id: 4b63d1aa63 (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - 三十四時間目の最後のセリフ、柊先生、新八じゃん!?と、思いました。(役者さんが) (2019年5月2日 15時) (レス) id: 95eea7aace (このIDを非表示/違反報告)
グミ(プロフ) - それはそれで面白そうですよねw (2019年4月21日 20時) (レス) id: 01f2b963c9 (このIDを非表示/違反報告)
黒葉ri′(プロフ) - グミさん» もし、実写版でクロスオーバーとかしたら、「え、双子？ん？」ってなるやつっすねww (2019年4月21日 20時) (レス) id: 4b63d1aa63 (このIDを非表示/違反報告)
グミ(プロフ) - 黒葉ri′さん» ですよね！椎名桔平さん…菅田君もカルマの実写版ですよね。深い(゜ё゜) (2019年4月21日 20時) (レス) id: 01f2b963c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：グミ | 作成日時：2019年3月13日 21時
