三十七時限目 ページ37
宇佐美ちゃんは、つまり要約すると、澪奈と茅野ちゃんが仲良くしてるのを見て嫉妬した訳だ。
何故、ドレイ呼ばわりされてる茅野ちゃんが澪奈と仲良くしてるのか？何故自分とじゃないのか？
そして澪奈の後を付け回し、物を壊したりして、澪奈を追い詰めた。
もうやめてって宇佐美ちゃんに訴えた澪奈に、宇佐美ちゃんは「アンタが死んだらやめてあげる」と言ったそうだ。
「それであのフェイク動画を撮ったのか」
「違う！撮ったのは私じゃない。
あの動画を撮ったDVDが私のカバンに入ってたの。
私はそれを利用して投稿しただけ、澪奈を陥れる為に！」
どうして、と問いかける茅野ちゃんの言葉を引き金に、2人のプチ言い合いが始まった。
そして、暫くして落ち着いた頃、先生が宇佐美ちゃんにいった。
自分が何をしたのか？
自分にされたらどんな想いをするのか考えたことがあるのか？
「逃げるなぁぁぁーーーっっ！！！！」
先生は、宇佐美ちゃんに説教をした。
目をじっと見て、逸らさずに。
先生として、教師として…。
宇佐美ちゃんにずっと語りかけてた。
宇佐美ちゃんをじっと見つめるぶっきー先生の目からは涙が溢れていて…。
「宇佐美、お前に足りなかったのは、想像力だ」
もし自分の家の窓を割られたら。
自分の服を切り裂かれたら。
嘘の投稿で、いわれのない誹謗中傷を受けたら。
どうなるのか、どれほど傷つくのか、宇佐美ちゃんには想像できなかったのだ。
でも、澪奈は、宇佐美ちゃんを恨んではいなかった。
私がいけないのって、香帆とは、本当の意味での友達になりたかったって、ぶっきー先生に言ってたそうだ。
「いいか、よく聞け！
宇佐美、お前はそんな彼女の気持ちを、踏みにじったんだ」
宇佐美ちゃんは、頭を抱えて蹲った。
何度も嗚咽とともに、あの時言えなかった“ごめん“が、溢れ出た。
でも、もう遅かった。
「…それが痛みだ。その痛みを、一生忘れんなよ！」
…いい先生に恵まれたなー、私。
後は、宇佐美ちゃんと茅野ちゃんの友情。
そういうのは全部パスなんで省略。
宇佐美ちゃんは号泣であった。
「今日の授業は、これで終わりだ。お疲れ様。
…あぁ椎名、お前の怪我、手当てしてやるから付いてこい」
「え、ちょ」
「待ってください！景山が死んだ理由が分かったんだから、俺たちを解放してください！」
「まだだよ、あの動画を作ったのは別の人間。誰がどういう意図で作ったのか、それが分かるまで、俺の授業は終わらない」
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黒葉ri′(プロフ) - さなさん» それなですww (2019年5月3日 1時) (
レス) id: 4b63d1aa63 (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - 三十四時間目の最後のセリフ、柊先生、新八じゃん!?と、思いました。(役者さんが) (2019年5月2日 15時) (レス) id: 95eea7aace (このIDを非表示/違反報告)
グミ(プロフ) - それはそれで面白そうですよねw (2019年4月21日 20時) (レス) id: 01f2b963c9 (このIDを非表示/違反報告)
黒葉ri′(プロフ) - グミさん» もし、実写版でクロスオーバーとかしたら、「え、双子？ん？」ってなるやつっすねww (2019年4月21日 20時) (レス) id: 4b63d1aa63 (このIDを非表示/違反報告)
グミ(プロフ) - 黒葉ri′さん» ですよね！椎名桔平さん…菅田君もカルマの実写版ですよね。深い(゜ё゜) (2019年4月21日 20時) (レス) id: 01f2b963c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：グミ | 作成日時：2019年3月13日 21時
