三十四時限目 ページ34
「さぁ、どうする？」
「…こ…殺せばいいじゃん！そいつを殺せば、もう今日は死人はそれ以上出ないよね？
殺しちゃってよ！」
「水越ちゃん…」
貴方がそんな奴だったなんてね。
八つ当たりは見苦しいよ。
否定する奴もいないし。
「…ふぅん…。じゃあ遠慮なく。
あ！あと、お前らそう言ってるけどさ、真上に爆弾ある事忘れるなよ〜」
皆ハッと顔を強張らせた。忘れてたなこいつら。
先生はナイフに力を込めた。
悲鳴が上がって、皆目をそらす。
水越ちゃんも。
「…さぁ、死んでもらおうか？」
背筋が冷たくなった。
別に死んでもいい。
それが、私の運命なのなら。
「どうせハッタリだろ⁉」
甲斐である。
「お前は誰も殺さない。いや、殺せない。
中尾だって生きてんだろ？今の爆破だってわざと誰もいない場所を狙ったんだろ？
Aだって本当は殺す気ねーんだろ⁉」
あ、なんか珍しくそれっぽい。
「だったら試してみるか？お前がそこから動けば、ボタンを押す。更に椎名を殺す」
「ふざけんなよぶっきー先生め奇跡的に生きてたらいつかお前のハイスペック顔面にコーラぶちまけてやる」
「お前今殺されかけてるの自覚してる？」
「自覚してまーす、めちゃくちゃ命の危機感感じてまーす」
「甲斐がどうとか関係なく今すぐに殺していい？」
「怖いよぶっきー先生？」
「…はぁ。どうしようもないなこいつは。
おい、どうした、来いよ。はったりなんだろ？
そう思うならリモコンと、椎名取り返しに来いよ？」
「…テメェ…」
上等だ、と甲斐は挑発に乗ろうとする。
…このぶっきー先生の殺気、多分、ガチで殺す気だ。
「ハイ、甲斐お前バカ〜」
「あ？」
「あんた自分で言ってたじゃん。
私のこと『殺し屋』って。
殺し屋はね、そんな簡単に殺られるタマじゃねーんだよ！
なめやがってクソイケメン‼」
「何ソレ、褒めてんの？けなしてんの？」
「貶しとるわクソ…ぶっきー先生！」
「貶し言葉が見つからなかったんだな」
チェストォォ‼と本日2回目のセリフを叫び、先生の顎に肘鉄を食らわした。
「…やっぱり、お前最高だよ」
「どこがぁ？私はいつでも普通の女子高生っスよ先生？」
「殺されかけてもふざけるお前が普通って…」
「黙ってろいクソ…メガネ」
「新八連想しちゃうよねクソメガネって」
「ちょっと待って、何二人だけの世界になってんの？何この状況でふざけてんの？」
…すみません諏訪様。
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黒葉ri′(プロフ) - さなさん» それなですww (2019年5月3日 1時) (
レス) id: 4b63d1aa63 (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - 三十四時間目の最後のセリフ、柊先生、新八じゃん!?と、思いました。(役者さんが) (2019年5月2日 15時) (レス) id: 95eea7aace (このIDを非表示/違反報告)
グミ(プロフ) - それはそれで面白そうですよねw (2019年4月21日 20時) (レス) id: 01f2b963c9 (このIDを非表示/違反報告)
黒葉ri′(プロフ) - グミさん» もし、実写版でクロスオーバーとかしたら、「え、双子？ん？」ってなるやつっすねww (2019年4月21日 20時) (レス) id: 4b63d1aa63 (このIDを非表示/違反報告)
グミ(プロフ) - 黒葉ri′さん» ですよね！椎名桔平さん…菅田君もカルマの実写版ですよね。深い(゜ё゜) (2019年4月21日 20時) (レス) id: 01f2b963c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：グミ | 作成日時：2019年3月13日 21時
